タイと日本の検挙率は・・・

最近になって、タイの友人に「泥棒や窃盗が多くなってから気をつけな！」と注意をされます。
不況になったり失業者が増えると　この手の事件が多くなるのは、日本でもタイでも一緒です。

今月初め、“泣けちゃう”　こんなニュースを目にしました。

教育省主催の学生向け「アルバイト斡旋フェア」が、バンコク芸術文化センターで開催され、会場には
夏休みのアルバイトを探す学生3,000人以上が集まったそうな。この学生達のアルバイトを探す理由は
何だと思います？　　（タイの夏休みは、気候が一番暑くなる3月/4月になります・・・）

「不況で親が失業し、夏休みの間だけでも家計を助けたい」「父親が解雇され、どうしてもアルバイトを
したい。どんな仕事でも報酬がいくらでもいい、少しでも家計の負担を軽くしたい」「いつも夏休みは殆ど
家にいるが、両親が解雇の心配をしているので、今年はアルバイトをしたい。月に3,000バーツでも
4,000バーツでもいい。少しでも両親の負担を減らしたい」・・・　等々。

です、って・・・　まぁ～　なんと親思いなタイの学生さん達でしょう！　日本の学生さん達に聞かせて
上げたい・・・　でも　こんな気持ちが昂って、犯罪に及んでしまうケースもあるんでしょうネ。　気持は
理解できますが、ちと心配です。　先日も1月の失業率が2.4％となり、前年同月の0.7％から大きく上昇し、
失業者の数は昨年12月の54万人から88万人に増えた、と暗いニュースが流れたばかりです。

犯罪と言えば、タイ警察から2008年度（2007年10月～2008年9月）の犯罪件数が発表になりました。
でも　ここで問題なのは検挙率です。検挙率が上ったと言いますがまだ50％未満ですから気になります。
（下記の数字の（　）は検挙率です。）

殺人件数3,902件（47.9％）、殺人未遂5,607件（46.5％）、強姦4,736件（49.4％）、強盗2,513件（56.3％）、
身代金目的の誘拐18件（83.3％）、放火236件（64.8％）、傷害1万9,574件（54.3％）　と　・・・　

日本ではと言うと、主な事件の2008年1月～12月の犯罪件数は、殺人1,297件(検挙率95.4％)、
強盗4,278件(同61.1％)、放火1,424件(同74％)、強姦1,582件(83.8％)　・・・　

逆に日本の検挙率は落ちていると聞きます。強盗なんて、タイ56.3％、日本61.1％と余り変わりませんネ。
これらの事件などは、圧倒的にタイの方が多いように思います。日本の人口はタイのほぼ倍ですので、
単純に比較は出来ませんので、10万人に対しての発生率を出してみるとどうでしょうネ？

殺人―タイ3．9％　日本1.3％、強姦―タイ4．7％、日本1.6％、強盗―タイ2．5％、日本4.3％と強盗
なんぞは、日本の方が高くなっています。これなんぞは、完全に「不況のせい」なんでしょうか？　
確かに日本の治安は悪くなっている実感はありますが、これは意外です。

日本のもう一つの由々しき問題は、親子・兄弟/姉妹・祖母父と孫の間で殺人・未遂事件が多くなって
いることでしょうネ。タイもアジアもここまでは来ていません・・・　日本の治安と将来も心配です。

日本も在日タイ人に、「泥棒や窃盗が多くなってから気をつけな！」と注意しなければ・・・



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