日差しは少しずつですが、あたたかくなっているものの足の下からは、じわじわと凍るような冷たさが伝わってきます。そんな中で、今年も苗作りのための「温床」作りが始まりました。
骨組みの竹を切りだしてきて組み、稲わらを壁にしていきます。年々作るのも慣れてきて、今年は一応納得いく出来になりました。でも、これからが一番肝心なところ。このなかに落ち葉、牛ふん、米ぬかなどを入れ、よく足で踏みこみたっぷりと水を加える作業を何回かくりかえします。
発酵して熱が上がってくるか、熱が上がっても2ヶ月くらい暖かさを保てるかなど、昔のお百姓さんの知恵から生まれたこの「自然発熱装置」を使いこなすのは、まだまだ不安がいっぱいです。でも、毎年の恒例作業をしているこの時間は、これから始まる畑仕事のたくさんの「収穫」を期待して、想像しているわくわくいっぱいの時間でもあります。