４月も末、今年もゴールデンウィークがやってきました。毎年ですが、この時期は畑の作業もいよいよ忙しくなります。畑に行くと、やることが待っている状態です。
野菜も一雨ふって、気温が上昇するとともに大きくなっていきますが、それ以上に草の勢いはすごいです。写真は、赤じそです。梅干用に間に合うように、種をまきました。小さい芽がたくさん出てきましたが、それにそっくりな雑草の芽も、それ以上にでていました。 赤じその２５ｍの列が、２列・・・・。 雑草をとるとき、しそも抜かないように気をつけながら作業しました。下の写真が、草取りあとの赤じそ。まだ、草も残っていますが・・・。
先日、しそ農家のおじさん（おじいさん？）がこの何倍もの広さの畑で、草取りしていた姿を思い出し、なんとか終わらせることができました。いつのまにか、おひさまも山に隠れてしまいました。夕方のひんやりとした空気が、気持ちよかったです。
今日は日中２３℃まで気温が上がりました。春から初夏へとかわっていく季節になりました。畑の隣に、大きな鯉のぼりが泳いでいます。渡良瀬川からいい風が吹いてくると気持ちよさそうに泳いでいます。それを見ながら、畑をするのも気持ちいいですね。
畑の一角にアスパラを植えてあるのですが、今年もほんの少し、にょきにょきと新芽がでてきました。濃い緑の新芽は、それだけでエネルギーを感じさせてくれます。それを、ほんの少し頂いて・・・甘く、しゃきしゃき
した歯ごたえで、春先の楽しみです。この新芽も、あっという間に伸びて、青いさらさらとした葉が生い茂ります。
今度広い畑が借りられるようになったので、多くの人に食べてもらえるよう、たくさんアスパラも育てようと思っています。苗もスタンバイしています。
昨日は、今日の汗ばむほどの天候とは反対で、一日肌寒い日となりました。そんな中、雨が降ってくる前にさといもを植えました。例年は、３キロほどしか植えていませんでしたが、今年は少しがんばって、１０キロ植えてみました。「土垂」（どだれ）という子いもを食べる、関東では一般的な種類のさといもです。
さといもは乾燥に弱く、日照りの日などが続くと極端に出来が悪くなってしまいます。今年の夏は、はたして干ばつ気味なのか今から気になっています。水やりしなくてもいいように、”適当”に夕立があればいいなあと祈っています。１０月以降霜にあたるまでの、長いお付き合いです。
今週は、先日まいたごぼう（左写真）やじゃがいもの芽などが次々、顔をのぞかせました。桜が咲き、散るまでの間にも、徐々に季節が変わっていくのを、野菜からも感じ取れます。
また、昨日は２月からお世話になった「温床」を片付けました。寒い冬の間、まいた野菜の種を温度を確保して、発芽をうながす天然の加温機で、落ち葉を中心にその発酵熱を
利用するため、すでに落ち葉は半分くらい分解されています。 これらも畑で半年以上寝かせ、完熟たい肥として土に戻っていきます。
湯気が出ている落ち葉を袋につめながら、身の回りにあるものを利用し、最後まで無駄なく使っていた昔の人の知恵を、毎年のように実感しています。
昨日は一日風がなく、穏やかな暖かい日でした。
黒保根も桜が七分咲きになり、水沼温泉を訪れる人や、目の前にある荒神山へ散策に行く人たちなどにぎやかな１日でした。
暖かく日が伸び、日暮れまで作業してしまいました。山のひんやりした空気につつまれながら、あの寒風の冬の夕暮れがなんだか懐かしくなりました。
畑では絹さやえんどうが大きくなり、つるをたくさん伸ばせるようネットを張りました。日々つるが上に伸びていくのを実感します。
畑をたがやすと、黒々とした土が地表に現れ、春の土の香りがしてきます。足裏にほこほこと柔らかな土の感触を感じながらの作業です。
帰り際、隣の畑のおばあさんにほりたての「うど」をもらいました。少し離れていても、うどの香りがただよってきて、おもいがけないご褒美でした。
帰ってさっそく酢味噌でいただき、先はてんぷらに皮はきんぴらにしました。歯ごたえがあるのにやわらかく、香りが口から鼻にここちよくぬけ幸せな気分になりました。四季のある日本の山菜は本当に心と体を豊かにしてくれます。
にんじんもだいぶ大きくなり、間引きました。雑草の方が背を高くしているところもあり、雑草との戦いが始まりました。でもその生命力にはいつも驚きます。
生で食べるとバリバリした歯ごたえにみずみずしさがあり、自然の恵みをいただいたように感じます。
左は小麦粉をつけて焼き、バルサミコ酢をからめました。葉もパセリのように刻んでかけました。火を通すとまた甘みが変わりおいしいです。
皆様にお届けできるまであと少し・・・元気に育ってくれるのを待っています。
