和や はたけ日記

元気でおいしいやさいに囲まれて・・・。

田んぼ日記③ 山桜が満開・・・。

2016-04-23 22:36:45 | 日記


4月に入り、田んぼに水が入りました。
先日、畦の「黒塗り」が終わり、水漏れがないことを確認し、田植え前の「代かき」(しろかき)
の準備が整いました。

そして、いよいよ今年の稲の種まきです。私たちの師匠は、「籾落とし」(もみおとし)と言っています。
今年は4月15日でした。  先月から芽だし準備をしていた「うるち米」と「もち米」の2種類です。
まず、種まき培土を用意します。 それを種まきトレイに適当な量を入れ、そこに種をまいていきます。 
うるち米を40箱、もち米を15箱作りました。

まく種の量は、1箱に約70gです。普通は約100gと言われていますので、かなり少ない量ですが
1本1本の苗を大きくするためだそうです。 田植えをするときも、基本的に「1か所1本植え」なので、
大きな苗に育てる目的があります。(ちなみに70gで約2800粒くらい)
種をまき終えたトレイは、芽がしっかり出てくるまでビニールをかぶせておきます。・・・・


3日くらいすると芽が出てくるので、ハウス内に用意した「プール苗床」にトレイを移します。
トレイが沈まないように、水を調整して毎日水管理、またハウス内の温度が上がりすぎないよう、
下がりすぎないよう温度管理をしていきます。
あまり温かく過保護に育ててしまうと、ヒョロヒョロした苗に育ってしまい、田植えした後にしっかり育たない
事になってしまいます。よく農業では「苗半作」といいますが、最後の収穫量を上げるためにはこの苗づくりが
うまくいくかで、半分は(半分以上?)決まってしまうようです。
6月上旬の田植えまでの日々は、米作りにとってとても大切な時期です!


野菜の苗も気温の上昇とともに、大きくなってきました。
連休中には畑に定植できる苗もあるかもしれません。畑では苗を植え付ける準備に追われています。

山の畑周辺の山桜も満開になりました。花もも、ツツジやヤマブキの花も咲き始めました。
新緑と花の色でにぎやかになっています。 

 

 


田んぼ日記②と春の畑から…

2016-04-07 08:33:05 | 日記


4月に入り、田植えの準備も忙しくなってきました。
今回は「畦(あぜ)塗り」です。このあたりでは、「黒塗り」と言われています。
これは、水が田んぼの畦から抜けていかないために行う仕事です。(畦は水田を囲む小さな土手)
冬の間、モグラなどが穴を開けたり、自然にヒビが入った箇所を補修して強化する作業です。

写真にはありませんが、始めに畦に沿って耕運機で溝を作ります。
そこに水路から水を流し込み、トラクターで土を練って適当なやわらかさの粘土にします。
そのやわらかくなった土を鍬(くわ)を使って、ペタペタと畦の側面や上に塗り付けていきます。
これが思った以上に力のいる仕事! その日の天気や土の状態により、土が重くなったりもして
経験やコツのいる仕事です。きれいに畦を塗れるまでには何年かかることやら・・・。

今回も師匠が不在の中で、適度な土の柔らかさにするのに苦労し、上半身が筋肉痛になっています。
本当に難しいですが、実際に自分でやってみないと上達しないものですね。
現在、この畦塗りの作業をトラクターで行っている所が多くなっていますが、昔ながらの苦労は多いけど
身体を使っての作業は気持ちのいいものです。・・・


4月に入り、山の畑も徐々に気温が上がり始めました。
じゃがいもの植え付け、きゅうりやズッキーニの種まきをしています。
先に種をまいたなす、ピーマン、トマトなどの夏野菜もポットで成長しています。