4月に入り、田んぼに水が入りました。
先日、畦の「黒塗り」が終わり、水漏れがないことを確認し、田植え前の「代かき」(しろかき)
の準備が整いました。
そして、いよいよ今年の稲の種まきです。私たちの師匠は、「籾落とし」(もみおとし)と言っています。
今年は4月15日でした。 先月から芽だし準備をしていた「うるち米」と「もち米」の2種類です。
まず、種まき培土を用意します。 それを種まきトレイに適当な量を入れ、そこに種をまいていきます。
うるち米を40箱、もち米を15箱作りました。
まく種の量は、1箱に約70gです。普通は約100gと言われていますので、かなり少ない量ですが
1本1本の苗を大きくするためだそうです。 田植えをするときも、基本的に「1か所1本植え」なので、
大きな苗に育てる目的があります。(ちなみに70gで約2800粒くらい)
種をまき終えたトレイは、芽がしっかり出てくるまでビニールをかぶせておきます。・・・・
3日くらいすると芽が出てくるので、ハウス内に用意した「プール苗床」にトレイを移します。
トレイが沈まないように、水を調整して毎日水管理、またハウス内の温度が上がりすぎないよう、
下がりすぎないよう温度管理をしていきます。
あまり温かく過保護に育ててしまうと、ヒョロヒョロした苗に育ってしまい、田植えした後にしっかり育たない
事になってしまいます。よく農業では「苗半作」といいますが、最後の収穫量を上げるためにはこの苗づくりが
うまくいくかで、半分は(半分以上?)決まってしまうようです。
6月上旬の田植えまでの日々は、米作りにとってとても大切な時期です!
野菜の苗も気温の上昇とともに、大きくなってきました。
連休中には畑に定植できる苗もあるかもしれません。畑では苗を植え付ける準備に追われています。
山の畑周辺の山桜も満開になりました。花もも、ツツジやヤマブキの花も咲き始めました。
新緑と花の色でにぎやかになっています。