物欲王

思い付くまま、気の向くまま、物欲を満そう

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全国一斉日本語テスト

2006-02-24 21:45:39 | OS/ソフトウェア/SaaS
「ATOK presents 全国一斉!日本語テスト」が2/28まで開催されているというので挑戦してみました。割と自信があったのですが結果は「よくできました」レベル。意外に得点が伸びませんでした。

# きっと「大変よくできました」がその上にあるんだろうな...

採点寸評曰く「日本語力をもっと向上させよう」とのことで、ATOK 2006 for Windows 電子辞典セットを勧められましたが、むしろ最近のIMEが賢いから日本語力や漢字力が低下しているような気がしないでもありません。雑誌の記事か何かでとある作家の方が「ATOKが自分の文章表現が不適切だと指摘してくる」と発言されていたのを目にした記憶があります。有名作家ですらIMEに日本語を校正されるというのは凄い時代になったものです。かつては国を挙げて標準化を図った日本語も、今やかな漢字変換ソフトが規範となり支配しているのでしょうか。ちょっと複雑な思いがしますね。

# 着々と一太郎帝国の礎ができつつあるとも言え、むしろ喜ばしいことかな?


ATOK 2006 for Windows 電子辞典セット CD-ROM

ジャストシステム

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夏の流れ

2006-02-24 06:24:17 | 
虚勢を張る、社会的地位を利用する、凶悪犯を処刑する、経済的な事情で中絶する、知人の遺志を無にする、金を横領する、人を差別する。

嘘をつかないことの大切さや、正直に生きることの美徳を教わった子供達は、いつしか大人になり必要悪の存在や正直に生きることが必ずしも得にはならないと感じるようになります。困っている友人を必死で助けようとした少年も、年を重ねることで通勤電車内のもめ事には目を背けるようになり、ふとしたことで見付けた上司のちょっとした不正にも目をつぶるようになってしまうのです。

決して犯罪ではないがそれ自体に疑問を禁じ得ない行為や、そうした行為を見て見ぬふりをすることで自分への不利益を軽減する(あるいは利益をもたらす)ことは程度の差こそあれ我々の身近に存在し、日々の生活に何等かの関わり合いを持っています。意識的か、あるいは根本的に気付いていないのかはさておき、こうした「道徳の教科書に取り上げられそうな事柄」を傍らに追いやり我々は生活を営んでいます。これを世知と呼ぶ人もある訳ですが、煎じ詰めれば人の弱さの現れとも言えます。

この弱さを直視したのが丸山健二氏の『夏の流れ』です。簡潔な文体で突きつけられる生きることの現実に、社会生活に長けた大人の倫理観はどう答えるべきでしょうか。


夏の流れ―丸山健二初期作品集

講談社

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