在宅勤務が始まって以来、悪化の一途をたどる肘の痛みと肩こりを改善すべく、キーボードの新調とタイピングフォームの改善に続き、マウスを変えることにしました。
これまで使っていたマウスは、macOSを使うときはApple Magic Mouse、Windowsを使うときはMicrosoftの薄型マウスでした。いずれも操作性には特に問題を感じていなかったですし、気に入って長期間使っているものでしたが、マウスの機構上どうしても手首の辺りを中心に腕を振る操作となるので、これが自分の肘や肩に負担を掛けているのではないかと疑ったのです。それを解決するために思い付いたのがトラックボール。手首を振る代わりに操作部のボールを回転させることで操作できるので、腕どころか手のひらすら動かす必要がありません。良さそうなプランではありませんか。
アマゾンや実店舗であれこれ物色した結果、Kensington Pro Fit Ergo Verticalを購入することにしました。名前の似たロジクールのMX ERGO MXTB1sとどちらにするか悩んだのですが、Kensingtonの方が以下の点で優れていると感じました。
- 高い位置にボールがあるデザインなので、操作時の手の形が、握手をするときのような自然な姿勢になる
- 黒っぽいボディーカラーに加えて、白系のカラーバリエーションがある
- 単三電池で動かすことが出来る(MX ERGOは内蔵バッテリーで、その充電はマイクロUSB経由。Type-Cであれば良かったのに残念)
- 僕の欲しい白いモデルは、MX ERGOよりも3割近く安価
マウスからトラックボールに乗り換えたこと、そしてPro Fit Ergo Verticalを選んだことは正解でした。HHKBの隣にPro Fit Ergo Verticalを置けば、ほとんど右手を動かすことなく日常的な作業が出来てしまいます。またトラックボール操作をするときの右手の位置も、すとんとデスクに右腕を載せたときの姿勢そのままなので、右手首への負担がとても減ったように感じます。購入から1週間もすると腕の痛みはかなり緩和されてきました。
使い慣れないトラックボールでマウス同様の操作ができるのかという点についても、あまり困ることはありませんでした。そもそもPro Fit Ergo Verticalは、マウスをそのまま右に傾けて右手親指の位置にトラックボールを取り付けたようなデザインのため、クリックの操作感はマウスと同一ですし、トラックボールでのカーソル移動も、ほぼ直線的な動きしか必要がない事務作業に関しては違和感を感じることはまずありません。まれに範囲選択や、プレゼンテーションスライド作成等で画像などの位置調整で細かいマウス操作が求められるときは、「Shitf」キーなどを押しながら操作するとマウスカーソルがゆっくり動くように設定できるので、これもまず困ることないでしょう。むしろ今まで使っていたマウスがごく基本的な機能しか持っていないマウスだったので、カスタマイズが可能なボタンがたくさんついているPro Fit Ergo Verticalはかなり便利に感じます。
キーボード、マウスを変更することで、自宅のコンピュータ環境はかなり快適になってきました。