『One』と題された曲はたくさんあります。
僕が好きな"One"は『Erase the Slate』に収録されていたDokkenというバンドのカバーです。何とも不思議な、ひきこまれる歌詞で、このアルバムで知って以来ずっと気になる曲の一つです。しかし、カバー曲ということは、原曲がある筈です。何となく気になって元の曲は何かをたどってみました。
『One』を世に広めたのはThree Dog Nightというバンドのようです。このバンドを僕は知らなかったのですが、いろいろ彼らの曲を聴いてみると耳慣れた曲がたくさん出てきます。曲名すら知らずに聴いている名曲が如何にたくさんあるかを思い知らされます。
Three Night Dogは面白いバンドで、ボーカリストが3人もいて、その3人それぞれが外部の作曲家の曲を発掘し、他の2人のボーカリストの了解が得られれば発掘者がリードボーカル兼プロデューサになるという仕組みを取っていたそうです。よって彼らが歌った『One』もカバーでした。まさか複数のミュージシャンにカバーされている曲だとは思いもよりませんでした。
そしていろいろと調べてみたところ、とうとう原曲にたどり着きました。僕が好きな『One』はHarry Nilssonというシンガーソングライターが作詞作曲した曲だと分かりました。お恥ずかしながらこの方も今まで存じ上げませんでした。1960年代後半から1970年代にかけて活躍されたミュージシャンなのですね。
同じ曲をこうして追いかけてみると、演奏者の解釈によって雰囲気が大分変わることがよく分かります。カバー曲ならではの楽しみ方だと思いました。
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