渡部さとるさんが時々動画で仰る「感度分の16」の意味が今までよく分かりませんでした。
先日たまたま観たこの動画でも同じことを仰っていて、簡単に言えばカメラのISO感度を400にし、絞りをf16にして、シャッター速度を1/400秒(または1/250秒)にすると、晴れた日の明るい場所が撮れるという話です。初めてこの話を動画で聞いたとき、僕にはどういう意味があるのかよく分からなかったのですが、上の動画を観ていたら「晴れた日に最も明るい部分に注目して写真を撮れば良い」のだろうと気付けたので、試してみることにしました。
僕が持っているカメラはとても古いデジタルコンパクトカメラなので、ISO400に設定してしまうと写真が汚くなりそうです。そこで感度はISO100に設定しました。また、コンパクトカメラで絞りをf16にしてしまうと、これまたきちんと写らないような気がしますし、そもそも機能としてそこまで絞れるのかも自信がなかったので、絞りはf8で代用し、そのかわりにシャッター速度を1/400に固定して写真を撮ってみました。
試しに明るい空を撮ってみたのですが、なかなか良い色ですよね。
コンパクトカメラで空がきれいな青に撮れるなんて初めて知りました。
空以外の暗い部分は黒っぽく写るので、素人が雑に撮っただけでも雰囲気のある写真になります。
また、暗い場所に明るい光が差し込んでいる光景を撮ってみるのも面白いです。
たまたま気付いたのですが、空のようには明るくない場所を同じ露出設定で撮ると、ぐっと落ち着いた雰囲気の写真が撮れます。ただの歩道が俄然ドラマチックな光景になってしまいました。
空を中心に川を撮ると、暗く落ち込んだ川面にあたりの風景が映り込んで何ともお洒落な雰囲気です。
この設定で撮るとただの路地すらお洒落に見えるので、撮るのが楽しくて止まりません。
明るい場所を撮っても、暗い場所を撮っても、雰囲気のある写真になります。自分の写真を撮るセンスのなさすら補ってくれる気がして、変な構図でも被写体でも一向に気になりません。
丁寧に管理された木とただの夕空の組み合わせすら、意味ありげに見えるくらいです。
いつものカメラに設定一つでこんなに楽しい写真撮影ができるとは思いませんでした。また晴れた日に楽しんでみます。
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