本当は今日まで、5月分週1回の診察(皮下補液)予約を済ませていました。
丁度、5月の1週目の診察の際は、
モカねーちゃんさまがご一緒してくださったりして^^
普通に…まだまだって思っていたので、
正直、しおりの不在が今でも信じられませんが、
仕方がありませんよね、これが命ということですよね。
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しおりの最後の日、
最後の写真はこの1枚…。
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この後、主治医の当初の治療計画から
大きく外れていく事になろうとは思いませんでしたが、
それでも刻一刻と変化するしおりの体調を目の当たりにすると、
やはりあの「夜明けの空気の中」でお互いに感じ合ったものは、
間違いなかったのだと、思うのでした。
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予約が入っている※のでスグの診察は難しいとの事でしたが、
※この病院は完全予約制
そんな中でも迅速にご対応くださって、
先に酸素室に…と しおりを抱いた動物看護師さんは、
しおりの変化に驚いていました。
だって昨夕、ぱくぱく食べて退院していったのですから!
この頃は既に、軟体生物の様になっていました。
検査の結果…。
昨夕の退院時に確認した、心臓と肺の状態は、
レントゲンにより幾分改善されていることは分かったものの
腎臓が限界であることが数値からも判明しました。
他臓器数値もまた極端に悪化していました。
その事から、苦しい呼吸は心臓や肺からのものではなく
身体が抱える苦痛が荒い呼吸となっていたのでした。
そして腎臓が限界である以上、そう遅からず心臓と肺へも再び影響が出ます。
そうなればまた利尿剤を使い腎臓を傷め…のループ…。
管を繋ぎ治療を経たとして…
しおりを苦しめるだけのループになる。
治せない…とは、そういう事です。
死に向かう命に対して、時に医療(治療)は無力です。
長引かせる為の処置を行うか否か…の決断を必要とする、
そんな場合がある…と私は感じています。
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考え方は人それぞれだと思います。
そのコを想い、家族が決めた決断が一番であるとも思います。
ただ、しおりの生い立ちを考えた時、
これは しおりの持っているひとつの使命として、
それぞれの飼い主さんに…今一度、
命を迎えること、命を預かること、命を送り出すことの責任、
そして、厳しい環境に在る母犬の存在が在ることも、
今は繁殖屋は随分と減ってきているとは言いますが…ね。
立ち止まって考えるきっかけにしていただけたら…幸いです。
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シャキっとした しおりの眼力は既に無くなってしまっていて
朦朧とした状態のしおりが、
命を宿す瞳が、静かに亡骸に変わるのを見届けました。
腕の中で しおりを見送りました。
「…力及びませんでした。」
主治医のこの言葉にはっとしたのですが、
十分にお力添えをいただきました。
昨夕からの「あの時間」が存在しなかったとするならば、
この時、どれ程の悔恨の念を抱えていたのか…想像は容易です。
しおりを想い、しおりに合わせた歩幅で
無理なく治療を行ってくださったこと
全てに感謝しかありませんでした。
手元から送り出した命が…
穏やかでゆったり休める場所にありますように。
痛みや苦しみの無い時間でありますように。
私達は、しおりに出逢えて幸せでした。
もう、それだけで十分です。
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