虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

くわっちょ・・・歌声のチカラ

2007年05月18日 | ひとりごと
ちょっとおこがましいタイトルですが、昨日の記事つながりで。

何年か前に「音楽寅さん~Music Tiger~」という深夜番組がありました。

桑田佳祐とユースケ・サンタマリアが、なんというか、好き勝手やってるというか、破天荒な番組でした。

ちなみに桑田佳祐をくわっちょと呼んだのもこの番組のユースケです。

いつまでも少年な二人の無邪気さがあちこちに散りばめられているような番組でしたが、その中でも桑田佳祐の歌のチカラを特に感じたエピソードが二つあります。


ひとつは、べろべろに酔っぱらった桑田佳祐・渋谷でアコギでゲリラライブ

べろべろのくわっちょは車で渋谷に連れて行かれて、ハチ公前(いや、モヤイ像だったか?)に「1曲だけ歌ってきて」とアコギ1本で放り出される。

わけわかんなくなりながら人混みの中に立つくわっちょ。

それ以上に突然のトップアーティスト登場にわけわかんなくなってる100人は有にいるだろう通行人。

「じゃあ歌うか!」といってアコギをかき鳴らして歌った歌が・・・

♪ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲ~・・・って『ゲゲゲの鬼太郎』のテーマですよ・・・

でもすごいの。

なんて言うか、ちゃんと桑田佳祐の歌になってるの。

聴衆もこの歌で興奮のるつぼなの。

すごいな~と思って観てたら、曲が終わって拍手の渦に。

そして次の曲・・・ん?次?

1曲だけでは?・・・なんて、そんなの無視。

サザンの名曲を惜しげもなく歌い続けるくわっちょ。

あわてて強制連行したユースケに「1曲って言ったじゃないの!」と責められて、

「だって、歌ったら気持ちよくなってきちゃって」だって。

歌に対しての純粋さを感じる一幕でした。



もうひとつは、網走刑務所慰問ライブ。

受刑者を前に、曲数は少なかったけど(2曲か3曲だったと思う)心を込めて歌を贈るくわっちょ。

最後に『ヨイトマケの歌』を歌ってました。

ものすごくいい。

桑田佳祐が、受刑者を思い、受刑者に向けて歌うヨイトマケの響き。

受刑者たちはみな一様に涙を流していた。

最後は拍手の嵐だった。

刑務所では、指笛はおろかスタンディング・オベーションも許されない中での拍手の嵐。

それぞれの心に響いているのが画面の向こうから伝わってくるような気さえした。

桑田佳祐ってスゲーんだなって、改めて思った。


ちなみに、『白い恋人達』は、このときのイメージと札幌土産「白い恋人」がモチーフになって産まれた、と何かで聴いた気が・・・

なるほど、やっぱりいい歌だ。