虹の向こうに

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「真・環境立国」私論

2009年10月02日 | ひとりごと
先日の国連総会で

ついさっき終わったIOC総会での招致プレゼンテーションで

鳩山首相は、日本が環境立国を目指すことを宣言し、国連では高い評価も得たらしい。


一方で、国内では八ツ場・川辺川といったダム建設を巡る問題や、鞆の浦埋め立て・架橋事業に対して司法がストップをかけたことなどがあがっている。


ボクとしては、関係ない二つの話には見えない。


「環境」というと、二酸化炭素の排出をどうするとか、エコバックがどうとか、海洋汚染がどうとか言う話になりがち。

でも、古来人々に愛され、守られてきた、いわゆる「景勝地」や「景観」だって大切な「環境」の一つ。

それを守るという立場に立ったとき、ダムを造るとか、景勝地を埋め立てるとかを進めることってどうなんだろう。


野党第一党の総裁が、「中止ありきの議論はいかがなものか」とダム建設について言っている。

でも、そういう元与党は、「建設ありき」で議論や根回しを進めたんじゃないんだろうか。

「地元住民の多数の意見」の『多数』とは、何を持っての『多数』なのか。
そもそも、少数の意見は『少数』と言うだけで無視されていいのか。

ダムができれば、そこを源流とする河川の沿岸地域全体に大なり小なりの影響が出る。

時には生態系に関わる場合だってある。

本当にそこまでの議論をしているのか。

公共事業による地域活性に頼る体質の改善、

政治家として「何かを為す」イコール「大きなもの(ハコモノやダムや駅や橋や・・・)を造る」という安直な発想の転換(「いいものは残す」ことの大切さに気づこう)


そもそも、計画から何十年もダムができずにいて、その間に治水や利水の面で被害や不利益を被っているのか?

日本が大事なものを失わないように、真の「環境立国」を目指すのに大切なことは、二酸化炭素削減の数値目標以外にもあるはずかと思えてなりません。

失われた有明海をはじめとする自然をも憂いつつ・・・