インディチャンプは4着。
ただ、大好きだったと。
騎手は、いいポジションが取れて思った通りの競馬ができた、と。
最後、坂を上がってから止まったのは休み明けだからと思ってるみたいだけれど、果たして本当にそうなのかな。
息の入らない流れは、やはり彼にはきびしかったと見るのが妥当じゃない?
レコードで走った勝ち馬はともかく、2、3着の馬には死んでも負けちゃいけなかったのに。
高松宮記念、出すつもりかな。
出すなら応援はするが、やっぱり、なりとろが昔から言っていたように、万全な状態での2000Mを使った方がいいのでは?
その距離に怪物がいるのはわかっているけど、戦い方によっては勝てるかも知れないし。
さっき、本当にさっきトリコロールブルーが調教中に骨折して、予後不良になったと知った。
厩舎の都合とJRAのルール改悪の煽りを受けて、最後まで力を出し切れなかった。
7歳の彼に、未来はなかったのかもしれないが、競馬場で会うたびに、その姿に心を奪われ続けていた。
パドックを勇猛に歩く姿を見ては、あまりに素晴らしすぎてため息が出るくらいだった。
いくらでも眺めていられた。
実感なんて沸かない。
長いお休みに入った、そんな感じしかしない。
自分に財力があれば、引き取ってどこかの牧場でのんびり暮らさせてあげたい。そして、すぐそばでずっと見ていたい。そんな気持ちにさせる子だった。
今はただ、悔しさしか無い。
悲しい感情とか、冥福を祈る気持ちにもならない。
ただ、大好きだったと。
愛してたよと。
それだけで精一杯。