中山記念。
26年前、ムービースターが優勝したレース。
今日は、少し趣が変わったレース。
昨年の皐月賞馬エポカドーロ。
一昨年の最優秀2歳牝馬ラッキーライラック。
昨年のこのレースの覇者ウインブライト。
なりとろ応援馬三頭が有力馬として登場したのです。
戦前の見立てでは、一番強いだろうと思うのがエポカドーロ。
淀みのないペースでレースを作り、前の馬をバテさせ、後ろの馬に脚を使わせる。
それさえ出来れば、負けることはまず無いだろう。
その次にラッキーライラック。
ウインブライトとの比較上、斤量面での有利さと、前に行ってエポカドーロと共に早仕掛けで粘ることができる。
調教もパーソナルレコードを出したくらい良かったし、鞍上も石橋脩に戻ったことで安定感が増した。
ウインブライトも一度使われた強みと、昨年のリピーターが強いレースの昨年の覇者。
差し届く可能性は十分にある。
で、結果は真逆(苦笑)
早いペースで逃げた逃げ馬につられることなく、離れた2番手にラッキーライラック、そこからまた大きく離れてエポカドーロ。
その直後にウインブライト。
ラッキーライラックは、ほぼ平均ペースで走っていたが、エポカドーロとなると少し遅めのペースでの3番手。
しかも、ラッキーライラックの方が先に手が動く。
それほど早くないペースだと悟った石橋脩が、勝つために早めに動いたのだ。
時を同じくして、ウインブライト松岡も3、4コーナー途中で鞭を打つ。
エポカドーロ戸崎だけは静観。動く気配がない。
早めに逃げ馬を捕らえたラッキーライラックが先頭に立つ。
少し早く仕掛けたために直線の坂を上りきった辺りで足が止まるラッキーライラック。
そこへ外から勢いをつけて伸びてきたウインブライトが襲いかかる。
ゴール前できっちり捕らえたウインブライトが連覇。
無謀とも思える早仕掛けで2着を残したラッキーライラックの強さは本物だし、信じた石橋も称賛されていい。
戸崎だけは、自分が先に動くことを躊躇い、エポカドーロが得意としない差し比べを強要しただけに終わったのだ。
着差を考えると悲観することはない敗戦だけど、戸崎の弱気さに落胆したことは確かだ。
それでも、三頭とも三者三様、次に繋がるレースはできたと思う。
ウインブライトは勝つためのローテと仕上げでキッチリ勝利をモノにし、次は積み上げた地力でG1を狙えばいいし、ラッキーライラックも惨敗秋華賞を払拭する強い競馬でアピールし、次のステップへ向かえるし、負けはしたけどエポカドーロは、得意でない展開でも差の無い競馬をやれた事は次に繋がる。
みんな、勝ち負けはあったがいい前哨戦を戦えたのではないかと思う。
ウインブライトの勝利で、ステイゴールド産駒の重賞100勝が達成されたそう。
素晴らしい記録だ。
今日は、息子のオルフェ産駒にまだまだ親父は大きいぞ。。。と言うところをアピールしたと言うところか。
それにしても、憎きウインブライト。
金杯では我が大本命ステイフーリッシュを差し切り、今日はラッキーライラックを撫で斬るとは。
素晴らしい敵役だ。
ライバルは、身内の中にあり、だな。
嬉しい誤算です(*^^*)