オルフェーブル2着。
勝っても負けても問題無いレースではあったけど、
その結果もさることながら、
内容に衝撃が走った。
スタートを決めたオルフェーヴルは、そのまま先行集団にとりつきスタンド前へ。
ゴール板を過ぎた後、スローペースに抑えきれなくなって先頭へ。
逃げるナムラクレセントの3頭分外で並走。
課題である池添騎手との折り合いはついていなく、
道中でも幾度となく手綱は引っ張られていた。
それでも勝てる。そう思っていたのだが・・・。
レースはオルフェーヴル先頭のまま3コーナーを曲がる。
そのとき異変が起きる。
池添騎手が立ち上がり、オルフェーヴルがブレーキをかける。
え?まさか故障・・・???
誰もがそう思った瞬間だったと思う。
3コーナーの外ラチ付近まで膨らんで走るオルフェーヴルは、
そんな状況から立て直す。
4コーナー付近でレースに復帰して、一気に外をまわり進出。
直線は先頭に立とうかと言うくらいの勢いだ。
さすがに早めに先頭に立っていたギュスターヴクライに半馬身及ばなかったが、
それでも2着。
やっぱり普通の馬じゃない事は証明した。
・・・
しかし、しかしだ。
このちぐはぐなレースは何だ。
いくらなんでもこれは酷い。
昨年の4冠馬が、年度代表馬がこんな競馬をしていてはいけない。
今回はどうやら(多分)故障も無く、
他馬に迷惑を掛けた(審議対象)のも最小限で済んだが、
大きな事故になっていたらと思うと、ゾッとする。
大好きな馬だからこそ、事故などに合わないように走って欲しい。
その思いはみんな同じだと思う・・・。
グリーンチャンネルでパトロールビデオを見ながら、
解説の人が言ってたけど、
オルフェーヴルは道中、ずっと左手前で走っていたらしい。
それが3角辺りで限界に来て、苦しくなったオルフェーヴルが、
レースをやめようとしたんではないかと。
ブレーキをかけた後のオルフェーヴルは右手前に変え、
一気に末脚を解放できたのではないかと。
もしもそれが原因なら、立てるべき対策はあるはずだ。
4冠馬といえども、自他共に認める幼い気性。
池江調教師と池添騎手に更に頑張ってもらう他ない。
能力は間違いなく史上最強馬レベル。
世界の名馬にも決して負ける事の無い馬だとも思う。
でも、今日のはそれ以前の問題。
凱旋門賞がどうのと言える状況ではないんじゃいの?と思えるほどに。
だから、どうかオルフェーヴルを「大人の走り」ができるようにして欲しいです。
お願いします、池江調教師、池添騎手!
なりとろが考えるのは、
今回、彼が休み明けだったと言う事。
今までに無いくらいのんびりさせたという話も聞くし、
トレセンに帰って来てまだ1カ月もたってない状況だった。
稽古の本数はすくなかったが、
それでも稽古はかなり良かったし、
身体も十分レースに耐えうるものになっていたとは思う。
でも、肝心の中身がどうだったのかな・・・と。
精神的に、まだ休みボケしてたんではないかなぁ・・・と。
これほどレースで気性が前面に出て来るお馬だけに、
普通休み明けはマイナスにはならない気はするけど、
オルフェーヴルに限っては『レースの仕方』を忘れてしまうんじゃないかな・・・と。
だから、今回一度叩いた事によって、
次のレースではちゃんと学習し直すんじゃないかなと思うのです。
出来ればオルフェーヴルは完全休養と言う形ではなく、
短期放牧するけど完全には緩めない方がいいのではないか?と思います。
休ませてあげないと蓄積疲労とか、
成長を促す事が出来ないのは問題と思いますが・・・・。
いずれにせよ、どんな形でもいいから、
オルフェーヴルがちゃんと力を出し切れる状態になって欲しい。
せっかくの能力ですから、
せっかくの凱旋門賞制覇のチャンスですから、
今回の事で凱旋門賞を諦めることなく、
乗り越えて行けるよう、頑張って欲しいです。
ファンも応援していますから!!