『がっかりした』
という書き出しでスタートした、日曜日のブログ。
オルフェーヴルの敗戦、しかも3歳牝馬に負けた事によるショック。
これは想像を絶するものだった。
もう、引退したほうがいいのでは・・・とまで、マジで思った。
なりとろにとって、オルフェーヴルは特別な存在。
今までのなりとろの競馬人生をひっくり返すほどに、
なりとろの願いをすべて叶えてくれた愛すべきお馬。
競馬史上最強の3冠馬だと、そう信じて疑わなかった。
そんな馬が、3歳牝馬なんかに競り落とされてしまった。
目の前は真っ暗になり、もう塞ぎ込むしかなかった。
敗戦に何を行ってもいい訳にしかならない事も、十分に解っていたし。
でも、3日経ち、今思う事は・・・。
オルフェーヴルは弱くない。
3歳牝馬には負けたけど、負けるべくして負けたのだ、と、
そう思うようになってきた。
決して、評論家などの意見に感化された訳ではなく、
ジャパンカップのVTRとパトロール映像を何十回も見ての感想だ。
まず、オルフェーヴルの直線。
内にささっていたかと言うと、答えはNO。
いつもはぐんぐん内ラチへ向かって切れ込むのだが、
JCではちゃんとまっすぐ走っている。
寄れたのは、3歳牝馬と馬体を併せたゴール前、数十メートルだけだ。
レース展開は理想的。
池添としては完璧なレースをして直線に向いた。
道中から4角は外を周ってたが、これは人気馬には宿命的なもの。
スローと見るや、3コーナーからジワジワ進出。
直線に向く頃には持ったままで先頭を射程圏内に入れた。
そのまま、ほとんど持ったままでビートブラックを飲みこみ、
あとはゴールまで脚を伸ばすだけのはずだった。
そこで、あの出来事が起こる。
ビートブラックに並びかける直前、
ビートブラックの後ろにいた3歳牝馬が、
ほとんど進路の無いビートとオルフェの間に割り込んだ。
その割り込み方があまりにも荒っぽい。
3歳牝馬の騎手・岩田はオルフェに馬体をぶつけて吹き飛ばし、
無理やり前をこじ開けたのだ。
パトロール映像を見る限り、間違いなく故意だし、右肘で池添をも押している。
こんなのは普通にあるよ、という言葉もたくさん聞くが、
被害を受けたのが応援してる馬で有れば、許せないレベルの妨害だ。
もしあれでオルフェーヴルがバランスを崩して故障でもしていたら…。
そんな最悪のシナリオだって考えられたのだから、
あれを 『普通に有る事だから仕方ない』 とはとても思えない。
ちなみに、
ゴール前で岩田は更に2度、3度とまたぶつけているが、
これはオルフェーヴルが内にささりだしたからかな・・・と思える。
とにもかくにも、この妨害の結果は、
岩田が2日間の騎乗停止という軽いペナルティーで結審した。
降着にならなかったのは、オルフェと3歳牝馬が同じ馬主だったからだろう。
しかし・・・。
池添が言うように、ハナ差と言う結末を考えるとあれは痛かった。
逆に岩田はしてやったりの気持ちか。
二億五千万の賞金だしね。
肉を切らせて骨を断つ。
ホントに憎たらしい奴だ。
今回のオルフェーヴル。
ここからははっきりとした『言いわけ』です。
3歳牝馬との斤量差は4キロ。
これは今後の対決ではありえない。
そして、オルフェーヴルが海外帰りで万全ではなかった事。
それを示すのがいつもの瞬発力。
池添が追えなかったと言う事もあったかも知れないが、
ぐんと伸びるシーンが無かった。
ビートブラックを交わすのにもたもたしていたから、
岩田に隙を突かれた、と言うのもある。
もちろん、周ってきた内外の差も、当然最後の追い比べには影響しているだろう。
今回オルフェーヴルが負けたのにはちゃんと理由があった。
運悪く、全てが悪い方に出てしまった結果、ハナ差敗れたのだ。
あと、岩田と池添の『勝負根性』的な差。
坂井千明元騎手も言っていたが、
ぶつけられた時に少し立ち上がるそぶりでもしておけば、
岩田は騎乗停止だけではなく、降着と言う処分もあったのではないか、と。
まぁ、これに関しては、
世界のオルフェーヴルがそんな姑息な事をして勝ってどうするよ?と思うしね。
岩田はなりふり構わなかったから、
馬の格(力)では勝てない事を知っていたのかもしれないな。
冷静に考えれば、何にも悲観する必要はなかった。
やっぱり、一番強いのはオルフェーヴルじゃないか。
ただ言えるのは、
あの3歳牝馬はなりとろが思ってた以上に強かった、と言う事と、
岩田が、思っていた通り、騎乗が荒いと言う事だ。
オルフェーヴルはこの後、有馬記念に参戦するプランがあると言う。
ゴールドシップとの対戦を実現させるのだろうか。
今から楽しみであるとともに、少しの不安もある。
オルフェーヴルが、疲れを来年に持ち越さないかと言う事。
あまり無理はしないでもらいたいものだが・・・。
あ、フェノ―メノは残念ながら5着。
最後の直線でダークシャドウに幅寄せされて失速したが、
それが無くても3着は難しかったかも。
いつもと同じ競馬をして、また惜敗してしまった。
やはり何らかの工夫は欲しい所。
成長はまだ見込めるが、もう一つスパイスが欲しい。
騎手を変えることも、そのひとつと言えるが。