6番、スティッフィリオは絶好のスタートを決めた。
1コーナーまでの長い直線を考えると、
ゆっくりでも先頭へ行けたはずだ。
すぐ内ではスタートで後手を踏み、
騎手が必死に促すも、中々行き脚のつかないキセキがいる。
チャンス到来!!
と思ったのは一瞬。
鞍上の丸山は出していこうとはせず、
キセキをチラチラ見ながら様子をうかがっている。
そうしているウチに、掛り気味のリスグラシューに外から抜かれ、
1コーナーでは外からスワーブ、内からアルアインに抜かれる。
スタートで足を使ったキセキは足を温存するためにスローに落とす。
それでも、丸山はなんにもせずにただ、荒れた内をゆっくりと進めるだけ。
4コーナーではレイデオロ、クリンチャーにも先を越され、
ジ・エンド。
レース前、調教師と丸山はなんと言った?
4コーナーで手応えが無くなっても、バテずに伸びる。
瞬発力勝負になると分が悪いので、
早めに仕掛けることを勇気を持ってやるしか活路は無い。
そう言ってたはずだよね?
甘かった。
このクラスの騎手が、能力の騎手が、
G1でそんな競馬を出来るはずが無かった・・・。
なりとろは、
絵に描いた餅を眺めて、チャンスがあるかも知れない!と、
勝手にワクワクしてただけなのだ。
並み居るG1ホースに並んで出走するのだから劣勢なのはわかっていた。
それでも、人気薄だし、
騎手が思い切った競馬をすれば、本当に面白いかも・・・と、
勝手にワクワクしてしまっていたのだ。
恥ずかしい・・・。
この騎手に、なりとろはいったい何を期待していたのだろう。
最初から勝機は無かった。
鞍上を見たらすぐに気付かないといけなかった・・・。
因みに、馬券で負けたから負け惜しみ、と言うのでは無い。
馬券自体はほんの少ししか買ってはいなかったのだが、
期待してしまった自分の馬鹿さ加減が情けなくて。
あくまで、馬ではなく、騎手に対して・・・。
圧勝したリスグラシューも、丸山なら負けていただろうな。
レーンが乗っていたら、スティッフィリオももっとやれていたのに。
あとの祭り。
スティッフィリオはパドックで見た感じ、
雰囲気はあまり印象に残らない感じだった。
調子はあまり良くなかったのかも知れない。
それでも、勝つためにやれることをやらない騎手は許せない。
論外だ。
エタリオウはいい感じに見えたけど・・・。
この子はよくわからないなぁ。
鞍上は天皇賞春の疲れがあるのかも・・・とコメントしてましたが、
正直、なりとろもよく分りません・・・。
ショウナンバッハはこの展開では用無し。
コレはもう、仕方ない。
何だか不完全燃焼な宝塚記念になってしまった。
残念。