1月30日の深夜。
とっぴーが吐きました。
翌日(31日)にも、食べた後に嘔吐。
あまり、ケージから出て来なくなりました。
両日ともに、痛み止めを服用させると、元気になったのです。
しかし、2月1日にはかなり状態が悪く、ご飯を食べなくなりました。
そこで、病院へ連れて行きましたが、
この日は触診と吐き気止めの注射だけでした。
様子を見ようとの事。
そして2月2日。
とっぴーはついに、おやつを一口食べただけで嘔吐・・・。
開院時間を待って、再度病院へ。
レントゲンを撮り、血液検査をして、
あまりに衰弱が酷いのでビタミンの点滴をしました。
お腹(肋骨の当たり)を触ると痛いがるけど、レントゲンには何も写らない・・・。
この病院にはCTや内視鏡が無いので、
試験開腹をしなければわからない・・・・と言われました。
何処が悪いかわからないのに開腹・・・?
それは全身麻酔、12歳のとっぴーにはキツ過ぎると断わりました。
その後、寝かせて様子を見ていたんですが、見る見るうちに弱って行くとっぴー・・・。
夕方に、あまりの事に怖くなったので、もう一度病院へ。
血液検査の結果は出ていましたが、それほど異常な数値は確認できないとの事。
こちらの病院では、これ以上調べる手立てが無い・・・との事で、家に帰りました。
明日の朝に、もう一度近くの大きな病院で検査して貰おう…。
なりとろ夫婦はそう考えました。
そんなとき、隊長さんからLINE。
前にマルがお世話になった救急病院へ連れて行ってはどうか・・・・と。
救急病院・・・?
何故か、その考えは全く思いつかなかった・・・・。
それを教えてもらうと、居ても立ってもいられなくなり、
すぐに病院に連絡。
教えて貰った病院は開院してなかったので、
箕面にある北摂夜間救急動物病院へ車を走らせました。
こちらでは、掛かり付けの病院よりも詳しい血液検査、エコーをしてもらう事が出来、
その結果がとんでもない事に・・・。
何ととっぴー、細菌性腹膜炎を起こしていると言う事。
それもかなり数値が悪く、血液が止まらない状態。
どこかの臓器に穴があいて、そこから細菌が体中に流れ出している。
その臓器はこれまでの検査では解らない。特定できない。
残された手段はCT、そして試験的開腹。
しかし、それでも解らないかも知れないが、それでもやりますか、と先生。
全身麻酔なんですよ、CTでも、開腹でも。
でも、とっぴーの状況はものすごく悪くて、
このままにしていては本当に危ないとのこと・・・。
悩んでる時間は無かったです。
朝まで待って、主治医の先生のもとへ連れて行きますか?とも言われましたが、
朝までの時間さえ、なりとろには惜しかったので、
とにかくCT検査をしてもらいました。
CT検査の結果、
腸、前立腺、胆嚢に怪しい部分がある・・・と解りました。
特に胆嚢には大きな胆石があると言う事が解りました。
でも、CTで見るとこれがいたずらしているかどうかはわからないとの事。
腸なら開腹して、短い時間で治す事が出来るけど、
胆嚢なら胆石を取るのだけでも2時間超えの手術になるので、
とっぴーの年齢だと厳しいかも・・・と言われました。
術中に急変するかも・・・急変=死・・・と言う事です。
でも、とにかく開けてみないと解らないので、
やりますか、やめますか、と決断を迫られました。
やらないと言う選択肢は、もう、なりとろには有りませんでした。
手術は朝の6時から始まり、
30分後に手術室に呼ばれました。
原因はどうやら、腸ではなくて、やはり胆石。
胆嚢が破裂してしまっていたそうなのです。
さて、胆のう摘出したいのですが、どうしますか?やってもいいですか?
先生が聞きました。
もう、ここまで来たら先生に任せるしかない・・・。
お願いします・・・そう答えました。
術中に死亡する危険性が高い手術。
覚悟を決めたつもりでしたが、待合室では涙が出ました。
そして、とっぴーに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました・・。
もう少し早く気付いてあげていれば…。
毎日見てきたのに、何で気付かない・・・と。
お守りを握りしめて待ち続けて・・・
手術が終わったのは8時半。
2時間以上にも及ぶ、大手術…。
全身麻酔の時間も、5時間にわたりました。
先生に呼ばれ、診察室へ行くと、手術は成功しました、との言葉。
泣きそうになりました。
やはり直接の原因は胆石。
でも、ちゃんときれいに取れたし、胆嚢も切除して縫い合わせたし、
お腹の中もキレイに洗浄したから大丈夫、とお墨付き貰えました。
そこから麻酔がさめるまで1時間半・・・。
とっぴー、目覚めてくれました!
目覚めてくれたとっぴーを連れて、主治医の先生のもとへ向かいました。
この北摂夜間救急動物病院は入院は出来ないのです。
手術には成功しましたが、
とっぴーの身体が、このあとの感染症や治療に耐えられるかどうか。
そこに掛かってきます。
特に血液が固まらない状態のとっぴーは、
このままの状態が続くと内臓などからの出血が続いて、
最後は失血死に至ってしまうのです。
抗生剤と、血を固めるための点滴を打ちながら、状態を見守るしかないのです。
あとはとっぴーの生命力次第…。
2月3日に手術、転院したとっぴー。
4日の夜には血液中の数値が悪化、
すぐにでも輸血しないと助からない状態になりました。
これが2回目の輸血。
副作用などの関係もあり、この輸血で改善が見られなければ、
とっぴーの命はもう・・・・そう言うところまで来ていました。
輸血が上手く行かなければ、そこを待たずして死んでしまう・・・。
水曜日の夜は、ほとんど眠れませんでした。
何かあれば電話が掛かってくる事になっていたので、
もう、携帯が鳴る度に死ぬ思いをしました。
しかし。
とっぴーは乗り越えました!!
輸血は上手く行き、大きな副作用、拒否反応も出ず、
しかも、輸血2日後の今日、
血液検査の結果で良好な結果が出たのです!!
血液の凝固傾向もきちんと見え、命の危険は脱したと!!
やった!!
やったよ、とっぴー!!!
ヒシミラクルが菊花賞を勝った日に生まれたとっぴー!
ミラクルとっぴー!!
まだ、これからも乗り越えないといけない課題は有るけど、
これまでのピンチとは比較になりません。
それでも、主治医の先生の献身的な治療。
信じられます!
そして・・・
とっぴーの回復には、
たくさんの方の励ましと祈りがあっての事だと思って感謝しています。
ほんとうに、心の支えになりました。
ほんとうに、嬉しかったし、心強かったです!
とっぴーを失う事を恐れて泣いてばかりのなりとろに、
たくさんの勇気を戴いた事、一生忘れません。
本当に、ありがとうございました!!
こんなに喜んでて、とっぴーが油断し過ぎてもイケないので、
今夜はこの辺で・・・・。
長文、駄文でごめんなさい。
でも、ありがとうございました・・・。
なりとろ・さちこ・とっぴー&ジョイ
とっぴーALIVE