Les Quatre Boutique Blog 03

QUATRE ILLUSTRATION [Kazushi Ryoguchi] Blog

ダダ

2009-07-16 19:34:49 | Quatre Collection

数年前に気づいたことですが、私がいろんなものを集めたくなるのは、コレクターだったおばあちゃんの血を引き継いでいるためだと思われます。それに加え、乙女座+動物占いのタヌキの特徴そのままに、古いものが異常に好きなため、いろんなものを集める要素には、必ず「懐かしいもの」というキーワードが含まれています。
ただ、古いものなら何でもOKというワケではなく、自分が「懐かしい」と感じることの出来る年代のものであることが重要。西暦で言えば1960年代後半、昭和なら40年代以降というところで、1950年代や昭和30年代のものにイマイチ触手が伸びないのは、そういった理由によるところが大きいようです。数年前に話題になった食玩、タイムスリップグリコが出た時も、鉄人28号が含まれていた時には全くそそられなかったのに、ウルトラシリーズが加わると「懐かしさ」で飛びつきました。それはとても単純な理由で、私の世代にとっては鉄人28号は「懐かしいもの」ではないからなんですね。
私のウラコレは10年前のオフィシャルサイトの毎日更新で、400近くのアイテムを紹介しましたが、そのすべてのコレクションには「私の懐かしいモノ」というキーワードが含まれていました。
これも数年前に気づいたのですが、実はTVマンガや特撮の知識は、子供だった当時に見た時の記憶のみ。しかもどの番組も毎週熱心に観ていたようなものではなく、大人になってからキチンと見直したのって、息子たちのためにDVDで揃えたウルトラシリーズぐらいなんです。なのに何故、子供の頃にしか見たことのない、いろんなものを集めているのかと考えたところ、その答えは幼児の頃に買ってもらった、ケイブンシャの「原色怪獣怪人大百科」にありました。
3歳くらいの時に穴があく程眺めていたこの大百科に掲載されている怪獣や怪人は、実は当時もほとんどキチンとテレビで見たこともない(いまだに見ていない)ものばかりですが、私の中では強烈に懐かしい存在として記憶されています。インテリアや雑貨、レコードを中心とした、私の多くのウラコレジャンルの中に、こういったものが含まれている理由は、実にこの大百科に掲載されていたモノたちを立体でコンプリートしてみたいという気持ちによるものが大きい…みたいです。
ということで今日の写真は、昭和40年代前半の懐かしい顔の一つ「ダダ」です。私の年代のリアルタイムは「帰ってきたウルトラマン」くらいなので、初代に登場するこのダダを初めてテレビで見たのは、小学校低学年頃の再放送。それまではずっと例の大百科で眺めて、その姿を想像していました。
しかし、このダダ、今の目で見てもとても斬新なデザインとシックな配色で、60年代らしい香りが漂う素敵な存在です。やっぱりこの見た目の「懐かしさ」がたまりません。