■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

かみさま

2007-09-06 21:35:07 | Weblog
先日、北海道からの戻りのフェリーで一緒になった美唄出身のおばちゃんとの

長時間の会話の中で「かみさま」の話になった。おばちゃんの言う「かみさま」とは

簡単に言えば霊媒師みたいなモノ。みる事が出来る人の事を言う。

そのおばちゃんの叔母が道内で5本の指に入るほど当たる人で子供の頃から

そういう環境で育っているから私はそういう事を信じているのという。

まてよ、「かみさま」ってどっかで聞いた事がある。

あ、昔、青森にイタコを探しに行った事がある私。ちょっと降ろしてほしい人がいて。

紹介に紹介を訪ねたのだが結局、日程が合わなくて会えなかったんだけど。

そのときに鯵ヶ沢の友人宅に泊めてもらって翌日、友人とその姑と私とで土産物屋に

行ったときに地元のおばちゃんにイタコの事を聞いてくれたんだけど、それよりも

この辺では「かみさま」にみてもらうし、よくあたるって話を耳にした。

以来、なんとなく気になっていた「かみさま」と呼ばれる人々。

美唄出身の叔母は既に亡くなっているらしく、他の人を紹介してもらった。

で、よく耳にするのはそういうのは1件ウン万円するとかいうからどの人にしていいのか

判断がつかないと言ったら、叔母もそうだったけど本当にみる事が出来る人は

お金の事は一切、言わないよという。だから叔母にお金を払わない人もいたという。

紹介してくれた人ももちろんお金を取る人ではないという。

でも美唄出身のおばちゃんはみてもらったらお金を置いてくるというのでその

お礼の仕方はきちんと教わってきた。

やっぱり北国って冬が厳しいからそういう人がいるのかなぁって思う。

東北って私の中では神秘的なイメージを持つ場所だし。

で、思い出した。青森出身で今年、息子を頼ってきたらそのまま具合が悪くなって

入院した患者のことを。青森が好きな私はよくその患者と青森の話をした。

今でも時折、外来で点滴を打ちにくるので見かければこっちの夏はどうですか?って

話しかけていたんだけど。で、その患者に、会ったので聞いてみた。

「ねぇねぇ、青森出身だって言っていたけど、身の回りにかみさまって呼ばれる人いた?」

「あぁ、もぢろん、いだよぉ。」

やっぱり・・・・。そしてよく当たるらしく、遠方からいろんな人が訪ねてきて

場所が分からない人は連れて行ってあげたこともあるという。

今度、時間があるときに詳しく聞かせてねとお願いした。う~ん。来年の夏はかみさま探しに

決まりですかね。何をみてもらうのかって? そりゃ~、もちろん・・・・・男運?!笑。

余談だけど、美唄出身のおばちゃんの子供ながらに忘れられない話ってのが

叔母の元にきたとある男性がいて何度結婚しても続かないという。1度や2度の結婚じゃ

ないらしい。で、その男性をみてみると叔母は犬が見えると言う。よくよくその男性に

聞いてみると中学生ぐらいのときに犬が交尾しているのをみておもしろ半分に

水を掛けたという。でも、その犬が離れなかったので叩き殺したのだという・・・・。

そう、その男性の結婚がうまくいかないのは犬の祟りなのである。

叔母は言っていたらしい、世の中、猫や蛇の祟りが怖いというが犬の祟りも強いものだと。

恐っ。でも、どんな生き物であれおもしろ半分の殺生はいかんでしょ・・・・。