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旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

お産実習

2008-07-21 19:50:57 | 看護学校のコト
5月以来です。丸一日、仕事も学校もないのって。
もう昼寝を2回もしちゃった。笑。
今日はこのまま引きこもってみます。
って言っても記録や課題があるからやらなきゃいけないことはてんこ盛り。

先週は産科に3日間実習に行ってきました。

残念なことにお産を見学する事はできなかったのですが
(お産は1件あったけど見せてもらえなかったから多分、
 実習生に見られるのはイヤと拒否られたんだと思います)
産後の胎盤は見せてもらう事ができました。

すげぇ~、グロイ~、肉だ~って感じです。汗。
今までは教科書の文字やイラストでしか見た事がなかったから
いまいち、想像力が弱かったけど、実物を見て現実が一致したって感じ。

今回も見学実習だから余裕か?と思っていたら指導者が
結構攻撃的に質問してくるから、かなり勉強したな~。
いつもの実習より記録も少ないし考える事もないんだけど
勉強してこないと答えられないので大変でした。

あとは、授乳を見学させてもらったり産後のカラダの変化をみたり
妊婦さんたちの母親学級とか調乳指導とか見学したり。
外来見学だね~。あ、新生児の観察も行いました。

外来は大半が妊婦検診。もちろん、内診も見学するので実習生は
動くな、声を出すなって感じです。

ここの病院の何が驚いたって1診2診3診って感じで診察室が
あるんだけど、3診でアウス(中絶)やってるんですよ・・・・。
へ? オペ室使わないの? って驚いたよ。
だって、エコーでお腹の赤ちゃん見ている隣でアウスやってるんだよ。
壁はあるけど、ドア開いてるし。

院長も普通の診察の合間にアウスやってまた診察に戻る、みたいな。
ちょっとギョッとしました・・・・。

1人の初診の女の子がおめでただってわかって泣いてた。
最初から様子がおかしかったので、どっちの涙なんだろうって
思っていたら、「堕ろしたい・・・」って。
3月9日が出産予定日のその赤ちゃんの命は、とたんに
人工中絶手術の説明に変わっていった。

かと思えば、この産院では先日14歳の母になったコがいたらしく
とてもしっかりしたコで看護師になりたいと言っていたんだってさ。

産科で働いてたNsが言うには、産科は命の誕生などと神々しいものでは
なく一番エグイ科だって言っていた。アウスで堕胎した胎児は家族が
引き取らなければ医療廃棄物になるが、彼女の働いていた病院では
はさみで刻んで汚水槽に流していたらしいし、5ヶ月で堕胎すれば
出した子供は産声をあげるが母親に聞かせるわけにはいかないので
そっとガーゼで口を押さえるんだって。9ケ月で胎児がお腹の中で
死んでいるのに出会ったときはさすがにこたえたって言っていた。

そんな話で耳年増になっていた私には母性がないのか、全く
「私も赤ちゃんが欲しい~」って気持ちにはならなかった。

どちらかというと出産は終わりではなく、そこからが始まりであり
ものすごく「獣」って感じがしてしまって、私には出来ないと思いました。

夜勤でその話をNsにしたら、彼女の時は3人でお産を見学して
1人は気分が悪くなって退出、彼女は血まみれの赤ちゃんや胎盤が
でろ~んって出てくるのを見て気持ち悪いと思った、もう1人は
感動のあまりに泣いていたんだって。

「命の誕生ってなんて素晴らしいの」

ってね。きっとこうじゃないとダメなんだろうね。苦笑。

きっと私は人間として何かが欠落しているのだろうと思う今日この頃。

さて、今週を乗り切れば夏休みです!!