ハッと気がつくと手術が終わっていた。
終わったよー。1、2、3、
の声かけで、ベッドに移された。術後、頭部CTを撮るはずだから
オペが終わったのか、検査が終わったのかはよくわからなかった。
なんたって、裸眼なので見えないんだよね。。。
そして、もの凄いシバリングに襲われた。自分でもビックリした。
多分、低体温を起こしているんだろうなと想像はついたけど。
とにかく自制が効かない。シバリングがずっと続いている。
そんでもって、右目の上辺りが痛いので手術したんだなって思った。
のたうち回るほどの痛みではなかったけど、痛ぇ~ってぐらい。
ICUに運ばれるのはわかっていたから、到着後、直に電気毛布に包まれた。
血圧計を巻かれて、SAT計を指にはめられて、尿道がチリチリするのを
感じたので、ああ、バルン入れられちゃったんだなぁって思った。
ICUでの担当ナースに気持ち悪い?って聞かれて、
えー?どうだろう?って思った瞬間に吐いたね。苦笑。
やっぱり麻酔は吐くのかぁと思ってみたり。
後日、何の麻酔を使ったかわかるんだけど、アルチバが入ってて
アルチバ使ったんだぁと納得した。
痛いか聞かれて、痛いと答えれば、ボルサポと注射と経口薬とあるけど
どーする?って聞いてくる。
どれでもいいから決めてくれ、って思った。
何て言うか、考えるのも答えるのも面倒くさい。
今まで自分もオペ後の患者に鎮痛剤の使用を聞いてきたけど、
オペ後の患者に自分で判断は難しいな、と実感した。
しばらくして、ナースが、先生に聞いたら注射使っていいっていうから
注射使うね~と側管から薬液入れてきた。
もしや、それって、ソセゴンじゃね? ソセゴンは私、吐くよって
思ったんだけど、もうね、それを伝えるのが面倒くさい。
そして、痙攣予防にフェノバールを筋注された。
が! これが、硬結した。オペ後2週間経った今でも
硬結は残っており、痛い。ヘタクソ!
私のような健康体?でも、一発で硬結するから
筋注後のモミモミは、本当に大事であることを改めて実感した。
脳外のオペだから観察項目も多く、四肢の運動としびれ、
瞳孔反射に口頭で日付、名前、今いる場所を答えなければいけない。
何度、自分の働いている病院の名前を言いそうになったことか。
さらにだ、ナースが聞いてくる。
「K病院なんだよねー?K病院ってどう?」
今かよ!今、その質問に答えるのかよ!!
なんでも娘が熱をだして、救急で来た事があるとやらで
そのときの印象がよかったらしく、どうなのか?と聞いてくる。
うざい。。。。ホント、答えるのが億劫だもんで
「ノーコメントで」
って答えるのが精一杯でした。
で、何が衝撃的だったって。。。。
抑制されました。
両手をベッド柵に。紐で縛りつけられました。
頭にドレーンが入っていたので、それを抜いてしまわないようにとのこと。
確かに抑制の同意書にサインはしたけど、ICUで抑制するだなんて
聞いていないし、覚醒不良で不穏になった場合の抑制だと思っていた。
ドレーン抜かないよって言うけど、決まりだからって。
今まで抑制する側だったけど、されてわかったね。
これは、心折れます。抑制するとより興奮して暴れる気持ちがわかったわ。
実は来年の私の目標は、抑制についての目標を掲げようと思っていたので
かなり貴重な体験になりました。
そして、抑制なんて時間をかければ外せるのは知っている。
じわじわと時間をかけては、抑制帯から手を抜き布団の中に
手を隠していました。そして、ラウンドの度にナースに
外さないでと怒られ、縛られる。の繰り返しでした。。。
ICUに運ばれてからしばらくすると妹と母が来た。
ICUでは面会制限があるし、5分程度って事は知っていたので、
妹は私の手を握り「今、2時だからね」と言った。
2時? 私の予想では、2時間程度のオペのはずから
昼ぐらいだと思っていたんだけど。。。
結局、開頭したら難しい位置にあったとかで、オペ時間が倍の
4時間程度かかったとのこと。
2時かぁ。。。明日まで起き上がれないのは確実だから
気の遠くなるのような時間の長さだなと、嫌になった。
足にはフットポンプを装着していた。もちろん、その意味は
説明を受けなくても知っているさ。一度、やってみたいと
思っていたけど、今の状態ではウザったいものでしかない。
明日には取れるからね~って言ってくれるけど、
その明日までが長いですよね、と答えるしかない。
とにかく目が悪いので、見えない。
壁に大きな時計であろう物体がかかっているのは見えるけど
何時だかさっぱり見えない。何時か聞いて、翌朝まであと
何時間もあるのかと考えるのが憂鬱だったので時間も聞かなかった。
何となく看護師達の業務の流れで大体の時間は把握できる。
そして、担当ナースが私に告げた。
「○○さ~ん、今ね、連れちゃんが来てるんだけど~、
ダメだから。入れないから。」
はぁ?何でよ?アナムネにも書いたじゃん。
「一目だけでいいんですけど。。。」と弱々しく答える。
「うーん。決まりだから!私から状態は伝えておくから!
元気だって伝えればいい?それともダメだって伝える?」
もう、ホント、どーでもいーわ。
「。。。お任せします。」
「今、帰ってもらったから~。ちゃんと大丈夫だって伝えておいたよ~」
チッ。いちいち、そんな事言ってこんでもええわ。
抑制と面会制限は、恨んでやるってほど精神的にくるね。苦笑。
その後、翌日まで本当に長かった。
主治医も何回か来て、その都度、大丈夫だからね!と言ってくる。
酸素いる?って聞かれたので、いらないって答える。
酸素吸入終了となる。1時間に10回の深呼吸してね、無気肺になるから。
って先生に言われる。ナースには、SAT90キープできればいいからと
指示を出している。
モニターのアラームが鳴るたびに、自分でSAT計をはめ直し
深呼吸をするのであった。
そして、自分の看護で深く反省した事が。。。
以前、夜勤でオペ患を受け持った時に何度も何度も
いやになるほど、ナースコールでうがいしたいと
言ってくる患者がいた。私は割とオペ患には、うがいとか
氷片飲水とか勧めている方なのだが、この時ばかりは
またかよ~とうんざりしたのだが。。。。
それを越すぐらい、私自身がうがいした!!!
挿管しているから喉が痛いし、前夜から禁飲食だから
喉が渇く渇く渇く渇く。
熱発もして、38度超えしてるから余計にね。。。
ナースコール押すのは申し訳ないので、足下を通る
ナースがいる度に、、、
「あの、、、すみません、、、、うがいしたいです、、、、」
と。何度も何度も。。。。苦笑。
仕事復帰したら、自分の看護を変えます。。。。
お腹が動いているのが自分でわかったから、氷片をお願いしたけど
ダメだって言われちゃったんだもの。。。。
熱発してるから、氷枕をお腹に抱えろって言うんだよ。
酷くね?術後吸収熱なんだから、いいよ放っておいてって思ったけど。
ベッドマットは固マットだから、腰が痛くてたまらんし。
手は縛られてるし。。。苦笑。
本当に本当に長い1日だった。
ICUには二度と入りたくないと思ったのであった。。。
終わったよー。1、2、3、
の声かけで、ベッドに移された。術後、頭部CTを撮るはずだから
オペが終わったのか、検査が終わったのかはよくわからなかった。
なんたって、裸眼なので見えないんだよね。。。
そして、もの凄いシバリングに襲われた。自分でもビックリした。
多分、低体温を起こしているんだろうなと想像はついたけど。
とにかく自制が効かない。シバリングがずっと続いている。
そんでもって、右目の上辺りが痛いので手術したんだなって思った。
のたうち回るほどの痛みではなかったけど、痛ぇ~ってぐらい。
ICUに運ばれるのはわかっていたから、到着後、直に電気毛布に包まれた。
血圧計を巻かれて、SAT計を指にはめられて、尿道がチリチリするのを
感じたので、ああ、バルン入れられちゃったんだなぁって思った。
ICUでの担当ナースに気持ち悪い?って聞かれて、
えー?どうだろう?って思った瞬間に吐いたね。苦笑。
やっぱり麻酔は吐くのかぁと思ってみたり。
後日、何の麻酔を使ったかわかるんだけど、アルチバが入ってて
アルチバ使ったんだぁと納得した。
痛いか聞かれて、痛いと答えれば、ボルサポと注射と経口薬とあるけど
どーする?って聞いてくる。
どれでもいいから決めてくれ、って思った。
何て言うか、考えるのも答えるのも面倒くさい。
今まで自分もオペ後の患者に鎮痛剤の使用を聞いてきたけど、
オペ後の患者に自分で判断は難しいな、と実感した。
しばらくして、ナースが、先生に聞いたら注射使っていいっていうから
注射使うね~と側管から薬液入れてきた。
もしや、それって、ソセゴンじゃね? ソセゴンは私、吐くよって
思ったんだけど、もうね、それを伝えるのが面倒くさい。
そして、痙攣予防にフェノバールを筋注された。
が! これが、硬結した。オペ後2週間経った今でも
硬結は残っており、痛い。ヘタクソ!
私のような健康体?でも、一発で硬結するから
筋注後のモミモミは、本当に大事であることを改めて実感した。
脳外のオペだから観察項目も多く、四肢の運動としびれ、
瞳孔反射に口頭で日付、名前、今いる場所を答えなければいけない。
何度、自分の働いている病院の名前を言いそうになったことか。
さらにだ、ナースが聞いてくる。
「K病院なんだよねー?K病院ってどう?」
今かよ!今、その質問に答えるのかよ!!
なんでも娘が熱をだして、救急で来た事があるとやらで
そのときの印象がよかったらしく、どうなのか?と聞いてくる。
うざい。。。。ホント、答えるのが億劫だもんで
「ノーコメントで」
って答えるのが精一杯でした。
で、何が衝撃的だったって。。。。
抑制されました。
両手をベッド柵に。紐で縛りつけられました。
頭にドレーンが入っていたので、それを抜いてしまわないようにとのこと。
確かに抑制の同意書にサインはしたけど、ICUで抑制するだなんて
聞いていないし、覚醒不良で不穏になった場合の抑制だと思っていた。
ドレーン抜かないよって言うけど、決まりだからって。
今まで抑制する側だったけど、されてわかったね。
これは、心折れます。抑制するとより興奮して暴れる気持ちがわかったわ。
実は来年の私の目標は、抑制についての目標を掲げようと思っていたので
かなり貴重な体験になりました。
そして、抑制なんて時間をかければ外せるのは知っている。
じわじわと時間をかけては、抑制帯から手を抜き布団の中に
手を隠していました。そして、ラウンドの度にナースに
外さないでと怒られ、縛られる。の繰り返しでした。。。
ICUに運ばれてからしばらくすると妹と母が来た。
ICUでは面会制限があるし、5分程度って事は知っていたので、
妹は私の手を握り「今、2時だからね」と言った。
2時? 私の予想では、2時間程度のオペのはずから
昼ぐらいだと思っていたんだけど。。。
結局、開頭したら難しい位置にあったとかで、オペ時間が倍の
4時間程度かかったとのこと。
2時かぁ。。。明日まで起き上がれないのは確実だから
気の遠くなるのような時間の長さだなと、嫌になった。
足にはフットポンプを装着していた。もちろん、その意味は
説明を受けなくても知っているさ。一度、やってみたいと
思っていたけど、今の状態ではウザったいものでしかない。
明日には取れるからね~って言ってくれるけど、
その明日までが長いですよね、と答えるしかない。
とにかく目が悪いので、見えない。
壁に大きな時計であろう物体がかかっているのは見えるけど
何時だかさっぱり見えない。何時か聞いて、翌朝まであと
何時間もあるのかと考えるのが憂鬱だったので時間も聞かなかった。
何となく看護師達の業務の流れで大体の時間は把握できる。
そして、担当ナースが私に告げた。
「○○さ~ん、今ね、連れちゃんが来てるんだけど~、
ダメだから。入れないから。」
はぁ?何でよ?アナムネにも書いたじゃん。
「一目だけでいいんですけど。。。」と弱々しく答える。
「うーん。決まりだから!私から状態は伝えておくから!
元気だって伝えればいい?それともダメだって伝える?」
もう、ホント、どーでもいーわ。
「。。。お任せします。」
「今、帰ってもらったから~。ちゃんと大丈夫だって伝えておいたよ~」
チッ。いちいち、そんな事言ってこんでもええわ。
抑制と面会制限は、恨んでやるってほど精神的にくるね。苦笑。
その後、翌日まで本当に長かった。
主治医も何回か来て、その都度、大丈夫だからね!と言ってくる。
酸素いる?って聞かれたので、いらないって答える。
酸素吸入終了となる。1時間に10回の深呼吸してね、無気肺になるから。
って先生に言われる。ナースには、SAT90キープできればいいからと
指示を出している。
モニターのアラームが鳴るたびに、自分でSAT計をはめ直し
深呼吸をするのであった。
そして、自分の看護で深く反省した事が。。。
以前、夜勤でオペ患を受け持った時に何度も何度も
いやになるほど、ナースコールでうがいしたいと
言ってくる患者がいた。私は割とオペ患には、うがいとか
氷片飲水とか勧めている方なのだが、この時ばかりは
またかよ~とうんざりしたのだが。。。。
それを越すぐらい、私自身がうがいした!!!
挿管しているから喉が痛いし、前夜から禁飲食だから
喉が渇く渇く渇く渇く。
熱発もして、38度超えしてるから余計にね。。。
ナースコール押すのは申し訳ないので、足下を通る
ナースがいる度に、、、
「あの、、、すみません、、、、うがいしたいです、、、、」
と。何度も何度も。。。。苦笑。
仕事復帰したら、自分の看護を変えます。。。。
お腹が動いているのが自分でわかったから、氷片をお願いしたけど
ダメだって言われちゃったんだもの。。。。
熱発してるから、氷枕をお腹に抱えろって言うんだよ。
酷くね?術後吸収熱なんだから、いいよ放っておいてって思ったけど。
ベッドマットは固マットだから、腰が痛くてたまらんし。
手は縛られてるし。。。苦笑。
本当に本当に長い1日だった。
ICUには二度と入りたくないと思ったのであった。。。