ある理由(ワケ)があって、ネットで買いました。

吾輩ハ猫ニナル
夏目センセの著書のパクリのようなタイトルですが、
上海に住む日本人と中国人の混血の高校生?が主人公で
忘れかけた日本語をもって、ビザ更新のために来日し、
秋葉原界隈を散策するお話。
中を開いてみると

乱丁?と思わせるような上下方向のバランスの悪さ
でも、ページの印刷はほぼ正しい位置にあるので、
乱丁ではないようでした。
そして、ネットでの紹介にもあった異色のルビ。

中国生活のほうが長い主人公の一人称のお話だからなのでしょうが
ところどころに中国語がでてきて、
それに日本語のルビがふられていました。
たった4年半の中国生活を経験した私にとっては、
ところどころに出てくる中国語が懐かしく、
それもこの本を手に入れたいと思った理由の一つでした
夏目センセの著書は、人間世界をネコの目を通した描いていましたが
この本は、日本人世界を中国人の目を通して描いています。
それが、タイトルにつながったようです。
失礼ながら、夏目センセの著書同様、
ストーリーが頭に残る内容ではありませんでしたが(^-^;
中国生活が思い出になりつつある私にとっては、
ところどころに出てくる中国がとても懐かしく感じられました。
一つ、『なるほど』と思ったのは、
よく日本と異国の混血の人を『ハーフ』という言葉を使いますが、
この本の中では、『ハーフ』は差別語で混血とかいて『ダブル』というルビを
ふられていました。
1/2ではなく2倍。
ということは、その子『クオーター』は『Quadruple(4倍)』ということになります。
いいねぇ(^_-)-☆
お話は、あんまり・・・でしたが、
中国語に日本語のルビということで、
日本語を勉強するにはよい本かなぁと思います。
この本、今はすでに私の元を離れました。