のぶまさのヒザシマツヤマ(申松山)備忘録

日差しあふれるわが街、東松山を
日を串刺ししてる字「申」をあて
申松山でヒザシマツヤマと褒めたたえています

WDTは付随しているのか

2023年03月30日 10時07分34秒 | ニュース・記事

なぜ「アクセルの踏み間違い」が多いのか』という記事がありました。

事故原因の真相は正しく解明されているのか』というテーマで弁護士の方が書かれた記事です。
記事には、
交通事故の原因には、
加害者、被害者の不注意・過失という人的要因
事故車両の不具合という物的要因
の両面がある。
人的要因は、警察による事故現場検証と当事者からの聴取などによって事故原因の特定が可能だが、
運転者の訴えで「自動車の不具合」という要素が加わると事故原因の特定は難しくなる。

戦後間もない頃までは、自動車の性能に問題があり
交通事故が起こったときに、人的原因と車両の側の要因の両面から事故原因の究明が行われていた
がその後、自動車の性能が飛躍的に進歩し、車の不具合による事故は殆どなくなり、
事故原因は人的要因だけを考えれば足りるようになった。
しかし、最近の自動車は、コンピューター制御が導入されており、
その制御自身の不具合は、事前点検でも防止することは困難。
来年10月からは、車検でOBD(車載式故障診断装置)診断を義務化し、
車載の電子制御装置の一定の故障を検出した車の車検を不合格にできるようになる。
だが、全部の不具合を診断できるわけでも、走行中にリアルタイムで故障診断できる訳でもない
とある。

ODB・・・知りませんでした。

今は、運転者が「自動車の不具合」を訴えても、
事故車両の製造メーカーでコンピューターに残されたバグを見つけるという
色々な面での困難があるとしている。
そうでしょうね。

昨今、『高齢ドライバーの事故』というニュースのほとんどは、
アクセル踏み間違い』がセットになっています。
ホントだろうかと常々思っていたところにこんな記事を読むと
全部が『踏み間違い』で終結していいのかとあらためて考えてしまいます。

性能向上と、運転者以外の頭脳も加わった車は、
反応が早すぎる
のではないのかな。

計測器メーカーの元設計者の私が入社した40年前は、
ノイズ源は、商用周波数の50Hz/60Hzでした。
それをアナログ的に除去できれば真の信号が取り出せました

その後、CPUというMHz(μ秒)オーダーで
設計者が決めた手順(プログラム)通りに仕事する頭脳が
商用周波数のノイズをプログラムで除去してくれるようになりました。

でも、どんどん仕事のスピードが速くなり、
商用周波数のノイズに代わって
頭脳自身の動作周波数と同じもしくはそれ以上の周波数のノイズを
除去しなければならなくなりました。
0と1しかない世界に0以下、1以上の瞬間的な強力なノイズ。
それを頭脳は命令として、信号として使ってしまいました。
しかもそれは、いつ発生するかわからないノイズでした。
これをノイズと認識できるように手順として書けるはずがありません。
それもバグ

そのノイズ対策として、設計者が追加したのは、
一回だけでは信じないで、何度か続いたら正式な信号とする
という手順でした。
結局、アナログ時代相当に反応を遅くすることでした。

もう一つは、手順自身の間違い・ヌケ
設計者が想定されるデータの組み合わせ以外の組み合わせが発生した時に
想定外の手順を行ってしまうバグ
最悪の場合は、頭脳は一つの手順を繰り返して、
機能停止に陥ります。

手順通りに行っているのですから
それは頭脳自身では、修復不可能です。

それを回避するためには、
もう一つの頭脳で、頭脳を監視することが必要でした。
設計者が行った一つの方法は、定期的に行う手順を追加して
一定時間その手順をやらなければ、頭脳を再起動する
でした。
これをWDT(Watch Dog Timer:ウォッチドックタイマ)と言ってました。

長くなりました(^-^;
人間だって失敗するんだから、人間が作った機械も失敗する
失敗したらもう一度立ち直らせる
そんな機能を付けないと安心できません。

いまクルマは
CO2をださないようにする
自動的に運転できるようにする
ような方向を目指していますが、

ハンドルを離して運転できることが、
なにが素晴らしいんでしょう。
ハンドルを離したって、仲間の方を向いて話せない運転席じゃ
楽しくないでしょう。

車が目指すのは、それじゃなく、
ぶつかっても人が死なないクルマ
を考えるのが第一ではないですか?




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