甲斐さんが「ワイドナショー」に出演された際に
「あの番組は、ニュース番組じゃなくて
『ニュース・バラエティ』だからね」とおっしゃってましたが
そのはるか以前にサンストで…
「これから先、生き残ってくジャーナリズムは
『報道という名のバラエティ』だと思うんだよね
今、もう、ドラマがどんどん減って来ちゃってるじゃない
まず金がかかって元が取れないのがひとつ…その割にリアリティがない
で、何が面白いかって言うと
『金がかからなくてリアリティがある』報道
金の問題と、色んな分野のバラエティも押さえられる
そういう意味からすると、久米さん、頑張って欲しいなっていう気がする」
…と話されていて、最近のテレビ事情とのカブリ具合にビックリ!
その久米さんが「久米宏です〜ニュースステーションはザ・ベストテンだった」
…というご自身の著書についてのインタビューで…
「ニュースステーションもザ・ベストテンもそうですが
僕が関わらせて貰った番組に一貫しているのは
『誰もやっていないことをする』ということ」と
甲斐バンドの姿勢と同じことを口になさっていて、またビックリ!(笑)
もっとも「『ザ・ベストテン』では『リアル』を伝えるべく
普段、テレビに出演しない方の曲もランキングに反映させた」おかげで
某バンドが「魔女狩り」に遇われた訳ですけど…(苦笑)
今回の出版の動機を訊ねられて
「学生時代にひやかしで受けたアナウンサー試験に合格してしまって(笑)
たまたま就いた仕事でも、一生懸命やれば
多少の答えは出るんじゃないかという趣旨で
幅広い人の仕事の参考になれば…」と説明なさってましたが
甲斐さんのお好きな金子光晴さんが…
「詩人のつもりで世の中を渡って来た
それでも一生涯、ゆき丈の合わない着物を着て来たようで
安心して詩人でいられた時はない
私は詩人もどきなのだ」と記されているのを読んで
「自分の正体を知りたくて音楽を続けている」という
甲斐さんの言葉を思い出しました
「普段出来ないことは、災害のような非常時には、なおのこと出来ない」
…といったことがよく言われますけど
甲斐さんは「基本的に平穏な状態が何者かの侵入によって崩れそうになり
リアクションを起こさなきゃいけない
…その瞬間を切り取る、それが僕の作品になる
人間って、そういう不意に揺り動かされた時、本当に自分が明快に出る
その時、本当に自分自身と向かい合う
書いてるのは結局自分のことだよね
弱さ、脆さ、儚さ、切なさ、厳しさ、悲しさ
反応の瞬間、一番人間らしいところが出る」と話されてますが
見たくなかった、あるいは認めたくなかった自分の弱さや狡さを
真正面から見つめること、それを曲にして披露することって
やっぱり「ロックミュージシャン」にしか出来ないんじゃないかと…?
「ロックって、ニュースペーパーみたいな要素がないとまずいよね
ジャーナリスティックじゃないとロックじゃないと思う
僕は、問題意識を持ってない音楽ってのは絶対NOだからね」と甲斐さん
文化人類学者・川田順造さんによれば…「目にも『なれ』がある
見えているのに気づかないことがある
問題意識がなければ、目は節穴だ」そうで
詩人の石垣りんさんが…「私にとっては、詩を書くことも待つことの一つ
いつも何かの訪れがあって、こちらに待つ用意があって出来たものばかり」と記されているのと同様に
「開店したばかりのバーのカウンターで
リラックスしてる時に降って来る」とおっしゃる方が
「基本的に、ずっとスイッチを入れてるんで…
降りて来た瞬間にパッと書けるようになっとかないといけないんで
だから、コースターは何十枚もあります(笑)」と話されていたのは
「つい見逃しがちな、ちょっとしたことに気づけば問題関心が生まれ
それまで見えなかったものが子細に見えて来る」
それらの蓄積が表出する瞬間を逃さないようにするためなのかなあと…?
多様な職種の方の「人生の分岐点」を取材された
石井ゆかりさんの「選んだ理由」の中で、ある写真家の方が…
「かつて勤め人だった時、妻に『今の仕事をずっと続けるつもりか?』と訊かれて
『もちろん』と答えると『は?つまらん』と言われた
自分の中の『NO』を知っていることが、羅針盤になることもあるのだ
『やりたくない』ことを一つ一つ外して、今の道を選んだ」と話されてます
消去法でミュージシャンを選ばれた方もいらっしゃるし(笑)
「やりたくない」ことを続けていると身体に変調を来しかねないし…
とはいえ、この写真家の方の奥様の一言に拍手ですね
それはさておき…
甲斐さんが右用のギターを左手で弾き始められたきっかけについて
「子供に『ごはん粒がついてるよ』って
自分の口元を指差しながら注意すると
鏡に映したみたいに『こっち?』って反応するじゃない?
アレとは違うからね(笑)」と笑って話されてましたが
舞の井上流では…「先に形を整えることにならないように
…ということで、稽古の時に鏡は使わず
師匠が差し向かいになって、左右反対の手をしてくれる『左稽古』で習います
これが『何も考えず身体で覚える一番良い方法』」なんだとか…
そういえば、イチローさんも松藤さんも
甲斐さんがギターを弾かれるのをご覧になっている内に
左手でも弾けるようになられたんですよね?(笑)
ちなみに…「能の稽古では、師匠が弟子に
『よし』と言うこともしなければ、褒めることもしない」らしく
それは「教える側も常に途上にあり、変化しているから」で
「なのに『よし』と言うのは、その進化を止めて
今、自分が立っている地点を基準に
良し悪しを判定することになる」と安田登さん
「学びにおいては『ただまねる』
ひたすら師匠の緊張感と気迫をまねるばかりだ」とおっしゃってます
三谷幸喜さんは、物まね芸について…
「彼らは本物がいないと成立しない
そして絶対に本物を越えることはない
それを判っていながら、ひたすら己の芸を磨く、そこに憧れる
私もそう。あそこまで考えつめた人がいる
その地点まで何とか行ってみたいとの思いが
私をこれまで駆って来た」と記されてます
古くは、テレビのプロレス中継をご覧になって
その技を真似されることに始まり(笑)
ギターは、ひたすらコピーなさることから、独自のスタイルを築かれ
「カバーはオリジナルを超えられないけど
違う切り口でアプローチすることに意味がある」とおっしゃる甲斐さん
「まねび」によって基本を知ってこその個性ですもんね
甲斐さんは、PV撮影の際に「初めて演技らしい演技をした」と話され
その後のインタビューで「演技するということには
あまり興味を惹かれなくなったね
音楽は自分で気に入らなければ、NOが出せるし、自分で良い悪いが判る
でも、映像って、カメラの前を人が通ったとか
自分に関係ないトコで、NOが出るんだから」とおっしゃってますけど
「物まね芸人の人の物まねを真似すると
その物まねが出来るようになる(笑)」との甲斐説に従えば
役者さんの真似をなさったら、演技が上達するってことになるんじゃ…?(笑)
「あの番組は、ニュース番組じゃなくて
『ニュース・バラエティ』だからね」とおっしゃってましたが
そのはるか以前にサンストで…
「これから先、生き残ってくジャーナリズムは
『報道という名のバラエティ』だと思うんだよね
今、もう、ドラマがどんどん減って来ちゃってるじゃない
まず金がかかって元が取れないのがひとつ…その割にリアリティがない
で、何が面白いかって言うと
『金がかからなくてリアリティがある』報道
金の問題と、色んな分野のバラエティも押さえられる
そういう意味からすると、久米さん、頑張って欲しいなっていう気がする」
…と話されていて、最近のテレビ事情とのカブリ具合にビックリ!
その久米さんが「久米宏です〜ニュースステーションはザ・ベストテンだった」
…というご自身の著書についてのインタビューで…
「ニュースステーションもザ・ベストテンもそうですが
僕が関わらせて貰った番組に一貫しているのは
『誰もやっていないことをする』ということ」と
甲斐バンドの姿勢と同じことを口になさっていて、またビックリ!(笑)
もっとも「『ザ・ベストテン』では『リアル』を伝えるべく
普段、テレビに出演しない方の曲もランキングに反映させた」おかげで
某バンドが「魔女狩り」に遇われた訳ですけど…(苦笑)
今回の出版の動機を訊ねられて
「学生時代にひやかしで受けたアナウンサー試験に合格してしまって(笑)
たまたま就いた仕事でも、一生懸命やれば
多少の答えは出るんじゃないかという趣旨で
幅広い人の仕事の参考になれば…」と説明なさってましたが
甲斐さんのお好きな金子光晴さんが…
「詩人のつもりで世の中を渡って来た
それでも一生涯、ゆき丈の合わない着物を着て来たようで
安心して詩人でいられた時はない
私は詩人もどきなのだ」と記されているのを読んで
「自分の正体を知りたくて音楽を続けている」という
甲斐さんの言葉を思い出しました
「普段出来ないことは、災害のような非常時には、なおのこと出来ない」
…といったことがよく言われますけど
甲斐さんは「基本的に平穏な状態が何者かの侵入によって崩れそうになり
リアクションを起こさなきゃいけない
…その瞬間を切り取る、それが僕の作品になる
人間って、そういう不意に揺り動かされた時、本当に自分が明快に出る
その時、本当に自分自身と向かい合う
書いてるのは結局自分のことだよね
弱さ、脆さ、儚さ、切なさ、厳しさ、悲しさ
反応の瞬間、一番人間らしいところが出る」と話されてますが
見たくなかった、あるいは認めたくなかった自分の弱さや狡さを
真正面から見つめること、それを曲にして披露することって
やっぱり「ロックミュージシャン」にしか出来ないんじゃないかと…?
「ロックって、ニュースペーパーみたいな要素がないとまずいよね
ジャーナリスティックじゃないとロックじゃないと思う
僕は、問題意識を持ってない音楽ってのは絶対NOだからね」と甲斐さん
文化人類学者・川田順造さんによれば…「目にも『なれ』がある
見えているのに気づかないことがある
問題意識がなければ、目は節穴だ」そうで
詩人の石垣りんさんが…「私にとっては、詩を書くことも待つことの一つ
いつも何かの訪れがあって、こちらに待つ用意があって出来たものばかり」と記されているのと同様に
「開店したばかりのバーのカウンターで
リラックスしてる時に降って来る」とおっしゃる方が
「基本的に、ずっとスイッチを入れてるんで…
降りて来た瞬間にパッと書けるようになっとかないといけないんで
だから、コースターは何十枚もあります(笑)」と話されていたのは
「つい見逃しがちな、ちょっとしたことに気づけば問題関心が生まれ
それまで見えなかったものが子細に見えて来る」
それらの蓄積が表出する瞬間を逃さないようにするためなのかなあと…?
多様な職種の方の「人生の分岐点」を取材された
石井ゆかりさんの「選んだ理由」の中で、ある写真家の方が…
「かつて勤め人だった時、妻に『今の仕事をずっと続けるつもりか?』と訊かれて
『もちろん』と答えると『は?つまらん』と言われた
自分の中の『NO』を知っていることが、羅針盤になることもあるのだ
『やりたくない』ことを一つ一つ外して、今の道を選んだ」と話されてます
消去法でミュージシャンを選ばれた方もいらっしゃるし(笑)
「やりたくない」ことを続けていると身体に変調を来しかねないし…
とはいえ、この写真家の方の奥様の一言に拍手ですね
それはさておき…
甲斐さんが右用のギターを左手で弾き始められたきっかけについて
「子供に『ごはん粒がついてるよ』って
自分の口元を指差しながら注意すると
鏡に映したみたいに『こっち?』って反応するじゃない?
アレとは違うからね(笑)」と笑って話されてましたが
舞の井上流では…「先に形を整えることにならないように
…ということで、稽古の時に鏡は使わず
師匠が差し向かいになって、左右反対の手をしてくれる『左稽古』で習います
これが『何も考えず身体で覚える一番良い方法』」なんだとか…
そういえば、イチローさんも松藤さんも
甲斐さんがギターを弾かれるのをご覧になっている内に
左手でも弾けるようになられたんですよね?(笑)
ちなみに…「能の稽古では、師匠が弟子に
『よし』と言うこともしなければ、褒めることもしない」らしく
それは「教える側も常に途上にあり、変化しているから」で
「なのに『よし』と言うのは、その進化を止めて
今、自分が立っている地点を基準に
良し悪しを判定することになる」と安田登さん
「学びにおいては『ただまねる』
ひたすら師匠の緊張感と気迫をまねるばかりだ」とおっしゃってます
三谷幸喜さんは、物まね芸について…
「彼らは本物がいないと成立しない
そして絶対に本物を越えることはない
それを判っていながら、ひたすら己の芸を磨く、そこに憧れる
私もそう。あそこまで考えつめた人がいる
その地点まで何とか行ってみたいとの思いが
私をこれまで駆って来た」と記されてます
古くは、テレビのプロレス中継をご覧になって
その技を真似されることに始まり(笑)
ギターは、ひたすらコピーなさることから、独自のスタイルを築かれ
「カバーはオリジナルを超えられないけど
違う切り口でアプローチすることに意味がある」とおっしゃる甲斐さん
「まねび」によって基本を知ってこその個性ですもんね
甲斐さんは、PV撮影の際に「初めて演技らしい演技をした」と話され
その後のインタビューで「演技するということには
あまり興味を惹かれなくなったね
音楽は自分で気に入らなければ、NOが出せるし、自分で良い悪いが判る
でも、映像って、カメラの前を人が通ったとか
自分に関係ないトコで、NOが出るんだから」とおっしゃってますけど
「物まね芸人の人の物まねを真似すると
その物まねが出来るようになる(笑)」との甲斐説に従えば
役者さんの真似をなさったら、演技が上達するってことになるんじゃ…?(笑)