ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

言葉の力

2017-12-30 19:52:00 | 日記
「シビレる言葉」シリーズに続き「言葉遣い」について少々…
甲斐さんもご覧になっていたらしい「過保護のカホコ」の中で
80年代に流行った「バイビー!」という別れ際の言葉が復活してたんですが

NTTドコモは、事前に設定された「終話ワード」を言って
スマホを耳から離すだけで自動的に電話が切れる
「スグ電」サービスを開始する上で

「じゃあね」や「バイバイ」など標準語の終話ワード8種の他に
北海道の「したっけ」や関西の「ほな」
九州の「ならね」といった方言の終話ワード22種を採用
その標準語終話ワードの中に「バイビー」が入っているそうです

これは、終話ワードを選ぶ際に
「高齢者の方にもこのサービスを使って貰えれば」と
「バイビー」も項目に入れて、利用者にアンケート調査を行ったところ
「使う」と答えた世代が、年配者より10〜20代の方が多かったためみたいなんだけど
バブル全盛期に流行した言葉が「高齢者」向けって、ナンだかなあ…(苦笑)

この「若者ことば」と呼ばれる言葉は、4種類に分類されていて…
「ちかれたびー」や「アジャパー」のように
後の若者はもちろん、当時の若者も老いたら使わない「一時的な流行語」

「アッシーくん」や「ネグる」など
後の若者は使わないが、当時の若者は使い続ける「生き残った流行語」

「早弁」や「カテキョ」などの「キャンパス用語」は
当時の若者は老いると使わなくなるけど、後の若者は使うらしいし

「ウザい」「ダサい」は、当時の若者も後の若者も
更に老いても使われる「確立した新語」なんだとか…

ちなみに…「ダサい」が「だって埼玉だもん」の略語だとは知ってましたが
「バイビー」が「バイバイ・ベイビー」の短縮形だとは知りませんでした(笑)

若者は使い慣れていても、親世代には通じない
世代間ギャップの大きな言葉として…

「りょ」「とりま」「イミフ」「セルカ」「ディスる」「きょどる」
「秒で」「ポチる」「リムる」「わず」「じわる」「ワンチャン」「斜め上」
「ワーママ」「なるはや」…などが挙げられてますが

「ワンチャン」や「やるはや」は
ボクらの世代でも結構前から使われてるし
テレビや小説にたびたび登場する「ディスる」や「ワーママ」は
親世代の認知度が上がっているみたいだし

また「違くて」や「キモイ」などは、元々、方言として存在していたらしく
前者は、100年ほど前に東北で使われ始め、北関東、東京に伝わった言葉で
後者は、愛知県や岐阜県で「きつい」「窮屈だ」という意味で使われているようです

ここ数年で「褒め言葉」になった「〇〇すぎる△△」という表現も
前述の「若者ことば」と同様に
ネット上などで使用される頻度が高いらしいんだけど

本来は「遅すぎる」とか「やりすぎる」といった
「適当な度合いを越える」好ましくない状況に使われていた表現を
感情が動いたことや、衝撃を受けたことを
強調して伝えたい時に使うようになったんだとか…

もっとも、三省堂国語辞典第7版には
俗用として「(ほめて)ひじょうに…だ」と掲載されているみたいです

余談ですが…元々は「(女性の)媚びを表す目つき」や「色目」を指す
「秋波を送る」という表現が男性から男性に対しても使われているそうで
特に、政治家や政党が、立候補の打診や選挙協力を求める場合
また、国の代表者が他国に「お願い事」をする場合に多く

新聞各紙では、女性政治家が男性に対して「秋波」を送った際に
「女を武器にした」という誤解を招かないために
「接近を図った」と書き直したりするらしい(苦笑)

また、スポーツ界では「力を100%以上出し切る究極の集中状態」を
「ゾーンに入る」と言い表したり
「ぐんぐん加速する」というスピード面だけでなく
「精神力やパワーのレベルアップ」にも「ギアを上げる」を使ったり
意味が拡大された表現が多く見られますよね?

それはさておき…
10年ぶりに改訂された広辞苑が、年明け早々に発売されますが
「高倉健」さんや「赤塚不二夫」さんや
「スピルバーグ」監督に「立川談志」師匠など人名はともかく
「惚れ直す」や「小悪魔」「分刻み」などが未収録だったことにビックリ!

「ノリノリ」「ごち」「チャラい」「がっつり」「イラっと」「ムチャぶり」など
バラエティ番組中心に広まった言葉や
「IPS細胞」「ビッグマウス」「ブラック企業」「ハニートラップ」など
10年の間に登場、または浸透した言葉なら判るんだけど…?

「盛る」の説明に「大げさにする」
「ヤバイ」の説明に「のめり込みそうになる」など
時代と共に広がった語義が追加される一方で
「きしょい」「ググる」「ほぼほぼ」「ツンデレ」などは
まだ定着していないとして見送られたようですが
「盛る」より「ググる」の方が浸透している気が…?(笑)

芸能人が広めた言葉として挙げられている
「逆ギレ」「寒い」「噛む」「イタイ」「ぐずぐず」などは
ボクもしょっちゅう使ってるんだけど(笑)
これが全部、松本人志さん発の言葉だとは知りませんでした(苦笑)

ダウンタウンとしての漫才からは遠ざかっておられても
やはり「しゃべり」は、一流なんだなあと…

ともあれ、斎藤孝教授によれば…
20年前に比べると、メールやSNSが広まったことで
文章を「書く」機会が圧倒的に増えたため
ツイッターなら、文章が短い分、言葉のセンスが磨かれ
フェイスブックだと、読んだ本や観た映画について
自分なりに表現する力が必要になり
その結果、語彙が定着しやすく、また使いこなせる語彙も増えるらしい

ただ、SNSだけだと、同じような語彙力の人たちとのやりとりになりがちで
語彙の増加に限界があるんだとか…
若者の間では、LINEでスタンプを使わず
「了解」を「り」、「ゴメン」を「ご」で表すのがフツーになってるみたいですしねぇ…

でも、語彙力の高い方は、幸福感も高いという調査結果も出ているそうなので
ボクもまだまだ、これからもっと語彙を増やさなければと…(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする