甲斐さんは、コロナ前の連ドラの中では、激推しの「ミスパンダ(笑)」を始め
「トップナイフ」や「知らなくていいコト」を擁した
「日テレがスゴイ」とおっしゃってましたけど
今クールは「半沢直樹」「わたナギ」「MIU 404」と3本全てが絶好調な
「ドラマのTBS」復権ってところでしょうか?(笑)
特に「半沢直樹」は、毎回、週間視聴率トップのみならず
ツイッターでも、トレンド世界1位を獲得していて
ニュースやワイドショーなどでの取り上げられっぷりも半端なく
7年ぶりの新シリーズという期待値の高さにも見事に応えてくれてます♪
前作と同様に、複数の原作本を用いて、全話を前編・後編に分ける構成になっていて
現在は、後編がスタートしたばかりですが
前編で賛否両論あった、歌舞伎俳優の皆さんや舞台役者の方々による
いわゆる「大袈裟な演技(笑)」をおさらいしたいと思います
そもそも「現代のチャンバラ活劇」を目指したドラマだそうなので
「荒唐無稽なまでの勧善懲悪の物語」とか「ほとんど『遠山の金さん』状態」との寸評は
ある意味で、誉め言葉にあたる訳ですけど(笑)
その寸評には…「リアリティがあり過ぎると痛快にならないが
この『物語』は、庶民の叶わぬ夢を発散させてくれる」とか
「これまでテレビで控えて来た『クサい』演技を全開にしたことで
『これは時代劇だ』と視聴者が距離を置いて楽しめるようになった」とか
「演出は大仰で、決めゼリフの連射
カメラもアップと俯瞰を駆使して、男たちの激烈な競争を見せつける
俳優たちが楽しみながら演じていて、そのエネルギーは視聴者にも波及して行く」
…といった風に、ストーリー展開はもちろんだけど
クセが強い(笑)キャラクター設定によって
「作り物」感を前面に押し出すことで視聴者の支持を得ているとの指摘があり
まさに、それが、香川照之さん演じる大和田さんや、猿之助さん演じる伊佐山部長
ラブリン黒崎さんの濃ゆ~い演技(笑)や、その印象的なセリフがバズる理由でしょうね?(笑)
「詫びろ!詫びろ!…はんじゃわーっ!(笑)」の猿之助さんは、従兄弟にあたられる香川さんに
伊佐山部長のセリフを録音して頂き、それを真似なさったり
撮影現場で細かい演技のアドバイスを受けられたことを「Aスタジオ」で明かされていて
さすが歌舞伎界の方というか、フツーは個人で役作りなさるところ
シーズン1から出演なさっている香川さんの「敵役」ぶりを
伝統芸能における1つの「型」として捉え、模倣されたというのは
テレビドラマの世界では、ナカナカ斬新な手法だったんじゃないかと…?
ただ、猿之助さんは、撮影開始当初に福岡公演にご出演中で、本読みの場にお越しになれず
かなりの量のセリフがある役だったこともあり
香川さんが代わりを務められたこともきっかけだったようで
堺雅人さんを始め、伊佐山部長とカラまれた皆さんは
実際に猿之助さんが演じられた際に「全く違和感がなかった」とおっしゃってました(笑)
まあ、香川さんは、伊佐山部長の演出が変更になった部分に関しては
「私の解釈が間違ってました(笑)」と謝られたり
プロモーションのたびに「僕が前作で土下座を食らってるんで
従兄弟にまで土下座を食らわせる訳に行かない(笑)」と話されたりと
「全面バックアップ」体制を敷いておられるみたいですが…(笑)
そう!そう!その前作の最終回で、大和田常務の土下座シーンがあるとお知りになった時
香川さんは「大和田は土下座なんかしませんよ!」
…と福澤監督に直訴なさって却下されたらしく(苦笑)
「大和田が土下座するまで、ものすごく時間がかかりますがよろしいですね?」とおっしゃって
あの長ぁ~い土下座シーンが生まれたんだとか…(笑)
その大和田の「土下座」を見たせいで、伊佐山は半沢に恨み骨髄…で始まったシーズン2
…のはずが、香川さんが「いとこ漫才(笑)」とツイートなさったシーン…
自分を裏切り、三笠副頭取に付いた伊佐山に激怒する大和田に
「アンタのせいだ!アンタがした土下座のせいだ!
くだらん土下座のせいだ!つまらん土下座のせいだ!土下座!土下座が全てを潰したんだ!
土下座のせいで、どれだけ泥水を飲まされたか!」と土下座を連発した挙げ句(笑)
去り際に「土下座野郎!」というパワーワード炸裂(笑)
このシーンをご覧になった方が、この先、大和田が本店2階の喫茶室に行ったら
「土下座野郎、来店しました」と陰で言われそう(笑)…と呟かれていて笑いが止まらず(笑)
でも、伊佐山が半沢にヤられて、三笠にも切り捨てられ
「半沢に詫びろ!」と頭を押さえつけられるシーンで
大和田が涙を流していたことにグッと来ました
その土下座野郎(笑)は、本来シーズン2の原作には登場しないそうだけど
大和田のいない半沢なんて、クレープを入れないコーヒーみたいなもんで(笑)
香川さんのアドリブだったという「お・し・ま・い・Death!」はもちろん(笑)
伊佐山に裏切られた大和田に、半沢が協力を要請する駐車場のシーンで
「そうですか、それはそれは、謹んでお断りを致します
私は銀行の人間ですよ?子会社のキミなんかに力を貸す訳ないでしょう」と慇懃無礼に断ったあと
「ましてや、お前なんかと誰が手を組むか!死んでもイヤだね!」って、中2か!?(笑)
奥さんは、半沢が、走り出そうとした車の前に立ちはだかり
クラクションを鳴らされると「うるせえ~っ!エンジン切れ!」と怒鳴ったトコで
「とばっちりだよね」と運転手さんに同情(笑)
時系列的には、その直後、高速でバックさせられたみたいだし…(笑)
「私は、あなたの見返す鍵を持っている」という半沢の言葉に
「死んでもイヤだね!」もどこへやら(笑)
「お前の握ってる鍵っていうのは何なんだ?言ってみろ!それ次第で決めてやる!」
…と上から目線で歩み寄ろうとするも(笑)
半沢に「簡単に教えられる訳ないでしょう
やるんですか?やらないんですか?どっちなんです?…どっちなんだーっ!」と怒鳴られ(笑)
思わずビビってしまったあと(笑)
半沢の目の前で、右に左にゆらゆら~(笑)…小2か!?(笑)
でも、ネット上では「大和田かわいい!」の嵐が吹き荒れてたし(笑)
奥さんは奥さんで、この「ゆらゆら」が、マイクスタンドを抱えて
「シネマ・クラブ」を歌われる「甲斐さんみたい♪」と萌え~(笑)
そして、もうお1人、忘れちゃいけない…ってか忘れられない(笑)ラブリン黒崎さん(笑)
福澤監督自ら、おネエキャラを真似なさったり(笑)
片岡愛之助さんにだけ、バージョン違いで何テイクも要求されたり(笑)と
かなりお気に入りのキャラみたいですが
やはり、視聴者の皆さんにも深い印象を残していらしたようで(笑)
第3話の予告にチラッと登場されただけで「黒崎襲来!」がトレンド入り(笑)
いざ登場!というシーンも、まずは部下だけが先に現れ
「ちょっと、どいてくれる?もう通れないじゃないの!ったく、二流の証券はヤーねぇ!
天井は低いし、オフィスもセコい!」との声だけがして(笑)
セントラル証券の社員たちや、黒崎の部下たちが脇に避けると
その花道(笑)を真っ直ぐ半沢のいる方へ進んで来て
「お久しぶりね」と期待通りのご挨拶(笑)
「ご無沙汰しています」と応える半沢のナンとも言えない表情にクスクス(笑)
「銀行からこんなトコ飛ばされて、ざまあないわね
ここでも随分とおイタしてるんじゃないの?(笑)」と言われて
「あなたは金融庁の銀行検査官のはず
ここは証券ですよ?お門違いでは?」と返すと
「証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官の黒崎ですっ!」
…と、これは監督のアドリブで急きょ考えられた役職名みたいですが(笑)
お馴染みの「よろしくね」やら「アンタ、男でしょ!」か~ら~の急所掴みやら(笑)
まさかの「なおき」呼び(笑)に「♪ヨチヨチかくれんぼ♪」独唱(笑)
満面笑顔の「イヤッホ~!」まで、黒崎ワールド全開(笑)
それにしても、堺さんって、半沢のセリフの多さもさりながら
猿之助さん、愛之助さんの濃厚演技や、香川さんのアドリブ攻撃に
「よく笑わずにいられるなあ(笑)」と尊敬しかないです(笑)
「男性にとって都合のいい女性」しか出て来ない…といった
ジェンダー問題に触れられたご意見もあるようだけど(汗)
リアルな現代劇ではなく「歌舞伎」あるいは「時代劇」としてご覧になれば
きっと楽しんで頂けるんじゃないかと…?