僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

松原市議・田中厚志 議会欠席して沖縄旅行

2019年09月12日 | 議会&役所

僕が大阪府の松原市役所で38年間勤めた、ということは、このブログで何度も書いてきました。

22歳の時に市役所に入り、2年間「市史編さん室」という部署に配属され、その後、24歳の時に課税課の固定資産税係というところに異動しました。そしてそれから2年経った26歳の時に、また異動の辞令。なに、それ? 2年ごとに部署を変えられるってわけ?

「異動ばっかりやがな」と、僕はどこの課でも役に立たない人間なのかとガッカリしながら、もらった辞令を見ると、今度は「議会事務局勤務を命ず」ということでした。

そして今度は、その議会事務局に、26歳から42歳まで、なんと16年間も在籍したのです。短かったり、極端に長かったりと、わけわかりませんよね(笑)。

で、その42歳になって、総務課の文書法規係というところに異動。で、これもまた2年でした。

そしてその次は、広報課で、市民の皆さんへ広報紙を編集してお届けするという仕事に6年間従事しました。これは文章を書くのが好きだった自分に向いていました。そして気がつけば50歳。1900年代最後の年、つまり1999年でした。何だかあっという間でしたね。

そして次に人事異動の命を受けた部署は、再び議会事務局でした。

それから10年間。定年退職まで議会事務局で仕事をしました。要するに若い頃の16年間と、退職までの10年間の、計26年間、僕は松原市議会事務局で仕事をしたわけです。38年間の職員生活のうち、26年間を議会事務局で過ごしたのですから、やはり退職後10年になる今でも「松原市議会」という言葉を聞くと「えっ?」と胸がザワザワします。

  ………………………………………………………

というようなことで


 

昨日の朝日新聞夕刊に、その「松原市議会」の議員の記事が出ました。テレビのニュースでも報じられましたし、市役所の現職の人からメールもいただきました。何のことかと言うと

松原市の田中厚志という42歳の議員(大阪維新の会)が、市議会の本会議を欠席して、妻と2泊3日の沖縄旅行に出かけていた、というニュースでした。

「体調が悪い」と仮病を使って欠席の連絡をし、議員として最も大事な本会議を欠席して、妻と旅行へ行くという、あきれ果てた行動に、ネット上でも大きな批判が寄せられています。

 https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190910/GE00029543.shtml

僕も松原市議会事務局を退職して10年になるので、今の松原市議会議員は17人の中で6人しか知らない。あとはほとんど会ったこともないし見たこともない。今回の田中厚志というのも初めて聞く名前である。調べてみれば、最近初めて議員になったそうだ。僕らから見ればまさに「こわっぱ」である。

沖縄に行きたければ本会議が終わってから行けばいいものを、なんでそれを仮病で欠席してまで行きたいのか、理解に苦しむ。要するに、議会で最も重要な本会議、というものの意味がまだわかっていないのである。つまり自分の立場の認識不足。

「オレ1人ぐらいおらんでも、別にどうってことないわ」というような安易で無責任な気持ちがあるから、そんなことをするわけだ。高い議員報酬をもらっていながら、ロクに仕事をしない議員は、僕が現役の頃にも何人かいた(誰とは言いませんけどね~)。逆に、市民のために奔走する熱心な議員も多くいた。議会事務局というところは、そういう議員の姿がよく見える部署なんですよね~。

今回の田中厚志というのは、最近初当選したばかりの、まだ新米の議員である。まぁ、事務局が議員を指導するというのはなかなか難しいことだが、議員というものがどれほど重要な立場なのかということを、わからせるような話は、新人議員に対して、ある程度はしなければならない。実際、僕は事務局として議員に言いにくいことも、はっきり言って、そうしてきたつもりだ。

といっても、悪いのは事務局じゃなくて本人だから、この自覚のなさは彼の性格かもしれない。だとすれば、今回、頭を丸めて反省をアピールしているけれど、またいつ同じようなことをするか、知れたものではない。僕はテレビで彼が頭を丸めているのを見て、思わず笑ってしまった。イメージを回復しようとしてこんなことをするのは、世間を舐めている証拠であろう。

それにしても、僕も、これまである程度応援してきた「維新の会」なんだけど、なんか、不祥事が目立ちますね。国会を欠席して男性秘書と旅行に行った疑惑で維新の党を除名された上西小百合や、北方四島の国後島訪問の時に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか?」と発言した丸山穂高議員も、維新に所属していた。困ったもんですね~。維新も。もう、知らんわ。

今回の維新の会出身の松原市議・田中厚志のような不届きな議員は、即刻辞職すべきである。でないと、同じようなことをする議員がまた出てくるだろう。「あおり運転を厳罰化してほしい」という声が多い昨今だけど、同じように、税金で報酬をもらっている議員が、市民を裏切るこういう行為をして、それで許されていたら、今後にも示しがつかない。これも「厳罰化」が必要ではないか。

松原市議会事務局に、通算26年間在籍してきたものとして、心の底からそう思うのです。

 

 

 

  

 

 

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