12月18日、大阪の梅田から天王寺まで歩きました。
これまではウオーキングは運動だからと、ただテクテク歩くだけのことが多かった。景色を楽しむ「おさんぽ」的なウオーキングは天王寺七坂をはじめ、いくつかはあったけれど、まあ、少なかった。で、8月下旬に阿部野からチンチン電車の路線沿いを住吉大社まで往復した時、コースに見どころが多くて新鮮な味わいがあったので、その帰りにこんな本を買いました。
それでもなかなかこの本を手に、大阪を「おさんぽ」する機会がなかった。ところが最近、朝ドラの「まんぷく」や再放送の「あさが来た」にハマっているわけですが、偶然にもこの本の「北浜・船場」の章で「大阪取引所」が出てきて「あさが来た」の五代友厚の像の写真が大きく掲載されていたのです。
へぇ~、こんな像があったの? 知らんかったなぁ。
じゃ、さっそく見に行かなければと思い、18日にそこへ「おさんぽ」に出かけることにしたのです。そんなときにまた偶然にも…
先週のブログ「『あさが来た』再放送と大阪のさまざまな知識」の記事に、大阪に詳しいちひろさんから17日の夕方、コメントをいただきました。そしてそこに「五代友厚の銅像が大阪取引所の前にあるのをご存じですか」という一文があったので「びっくりぽん!」でした。翌18日の早朝、ちひろさんへのコメントのお返事で「つい最近知ったところで、実は今日そこへ行く予定なんです」と書いた次第です。
そんなエピソードもあったこの日のおさんぽでした。銅像のある大阪取引所は北浜にあり、梅田から中之島を通って行くコースをとることにしました。
いつものように、家から地下鉄谷町線の八尾南駅まで約40分歩き、そこから地下鉄で東梅田まで。梅田には妻と妻の姉と3人で月1回、大丸百貨店の14階にある「馳走三昧」というビュッフェに行っているのですが、大阪市内で生まれ育った妻は梅田周辺にも詳しく、毎回僕は妻のうしろをついて歩くだけなので、1人で梅田の地下街を歩くと必ず迷子になります(笑)。
この日も地下街をうろうろしながら、やっと地上の阪急百貨店の前の道路に出ました。地上に出たら、もうこっちのもんですわ(笑)。
そして今年新装オープンした向かいの阪神百貨店の方に架けられた「阪急阪神連絡デッキ 梅田新歩道橋」という広くて新しい歩道橋を渡ります。
歩道橋に上がると、右端がJR大阪駅、左が新装の阪神百貨店です。
この歩道橋を突き当たって左折し、阪神百貨店の店内歩道橋を南に向かってまっすぐ行き、エスカレーターを降りて少し歩くと、大きな交差点に出ます。この交差点は、左(東)が国道1号線で右(西)が国道2号線です。つまり、1号と2号がここで分かれるわけですね。
「大阪おさんぽ旅」の本によると、ここに「大阪市道路元標」というのがあるということ。何度も通っている場所なのに、そんなものがあるとは、これまで全く知りませんでした。
さて、その道路元標とは、道路の起点と終点を示す標識のことで、各地に設置されているそうです。まず、この「大阪市道路元標」のある交差点は、国道1号線の終点(起点は東京の日本橋)で、同時に国道2号線の起点(終点は北九州)でもある、とのこと。他にも、国道26号、163号、165号の起点で、国道25号、176号の終点だそうです。全部で7つの国道の起点、終点になる重要な交差点ということです。
地図を示します。赤く「A」と記されている場所に道路元標があります。 僕はこの地図の上から下へと歩いています。
交差点が近づいてくると、左側に道路標識が見えますね。
国道1号がここで終わり、2号がここから始まることがわかります。真っすぐ伸びる25号というのは、難波までいわゆる「御堂筋」の愛称で親しまれている道路です。
さて、その交差点の道路元標が見えてきました。
右のほうにモニュメントがあります。これが「大阪市道路元標」です。ハトが沢山いますけど。
「大阪市道路元標」とありますね。
プレートには、全部で7つの国道の起点・終点になることが示されています。
ところで、ここに「道路元標」ができる前、明治時代は高麗橋というところにそれがありました。江戸時代から続いていた「里程元標」というものがあり、ここから江戸をはじめ、各地への距離も計算されたということです。今日のおさんぽコースには、この高麗橋の「里程元標跡」の見学も入れています。
さて、左が国道1号、右が2号という交差点を越えて、まっすぐ御堂筋を南下すると、やがて堂島川にかかる大江橋が現れ、そこから大阪市役所が見えました。
大江橋から、斜め左に大阪市役所の大きな建物が見えてきました。
その市役所の手前を左へ曲がり、中之島に入ります。
左に流れる堂島川に沿って、テクテク。
途中、ここを右へ曲がりました。
そして府立中之島図書館の前を通り土佐堀川に突き当たって、再び左へ。
ちょうどお昼時で、いいお天気だったので、3段ほどの小さな石の階段にペタンと座ってお弁当を食べる男の人や女の人の姿がありました。僕もその辺に座り、リュックに入れていたパンを出してモグモグ。中之島は、いつ来ても気持ちの良いスポットです。
土佐堀川に面して、中之島中央公会堂も威風堂々と建っています。
土佐堀川に沿ったコースも、ウオーキングに最適ですね。
やがて前方に「なにわ橋」が見え、水上バスが通って行きました。
このなにわ橋を渡ったところに、五代友厚の像がある、ということです。
まだまだ長くなりそうなので、この続きはまた明日に掲載しま~す。
地図の上のほうに大阪市役所があり、中之島を通ってなにわ橋まで行き、
橋を渡ったところが大阪取引所。その前に五代友厚像が立っています。
地図で赤い印のところがその像のあるところです。
カメラマンの腕前も良く
大阪の街がきれいに撮れてますね(^^)
中央公会堂も久々に見ました。
ほんとに中之島は、落ち着くといううか
のんびりできますね。ビジネス街で外人観光客も少ないし、ええスポットなのかもですね。
ぎょうさん写真を撮ったので、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるってとこで。
ただ、南に向かって歩いていたので、進行方向の景色を撮る時は逆光が多く、
特に、この日のメインのはずだった五代友厚像の正面の写真は不鮮明でした。
ま、そんなことはどうでもいいんですけど(笑)。
堺筋を南へ歩いて行けば行くほど外国人観光客が多くなり、
堺筋本町から道頓堀川、日本橋と、周囲から聞こえる声はほとんど中国語と韓国語。
その点、中之島公園は景色もよく、中央公会堂や図書館のような歴史的な建物もあり、
歩いている人の数もちょうどいいくらいで、外国人の姿も全く見えませんね。
yukariさんがおっしゃるように、本当に落ち着いてのんびりできます。
つい、前川清の「中の島ブルース」を口ずさんでしまいますわ。