「ノナの家」nonahouseは かつこ内親王、かつこ内親王2の続きのブログです。

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竹生島 その2

2020-04-27 07:30:00 | 日記
竹生島の階段をハァハァ言いながら昇って行くと、宝厳寺の本堂に着きました。

丁度、時期的に梅の見頃だったのですね。
紅白の梅が咲き乱れていました。



本堂の右側には、鮮やかな色の不動明王像がありました。



不動さんと言えば、K会長なのでK会長の言挙げ(ことあげ)をみんなで聞いていました。

K会長も、私達と出会ってから、すっかり有動(ゆうどう)さんになりましたけどね。

本堂の中には、Iさんのブログにも出ていた「弁天様の幸せ願いダルマ」がありました。
沢山の願い事が詰まっている感じですね。



今回の旅のメインイベントは、「面向不背(めんこうふはい)の珠」を見るということでしたので、宝物殿にみんなで向かいました。

宝物殿の展示物はそれほど多くはありませんでしたが、弁財天像はかなり大きく立派でした。
撮影は禁止だったので、画像をお借りします。



奥の方に、「面向不背の珠」がありました。



ガラスケースの中にある物でしたが、みんなで近づいて行くと、珠の上の下がっている飾りが、ブルブルと震えるように動いているのが見えました。

地震かな?と思う程の揺れ方だったので、みんなで驚いて見ていました。

画像でははっきりわからないですが、ライトアップもしてあるので、四方どちらから見ても、釈迦三尊像が見えるようになっていて、金色に輝いていました。

私はぐるぐる回りながら見てみましたが、どうやって作っているのか、本当に不思議でした。
藤原不比等の時代ですから、1000年以上前の物ですからね。

これは、世阿弥の能楽「海士」の話に出てくるのです。

藤原房前(ふじわらふささき)は、自分の母親が
「讃岐の志度の浦で亡くなった海女(あま)である」と聞き、その追善のために志度を訪れます。
そこで知った伝説とは…

父の藤原不比等は、藤原氏二代目であり
後の藤原氏の繁栄の源を築いたやり手
唐の王の嫁に行った妹から授かった珠を
都へ帰る途中、龍神に奪われてしまいます。

取り返すために志度の浦に留まり
そこの海女と恋仲となり、子どもをもうけます。
「その子を藤原氏の跡取りとする」ことを約束すると
海女は龍神のもとへ珠を取返しに
深い海へと潜ります。

「玉の段」では、取り戻した珠を無くさぬように
海女は胸をかき切って、珠を納めました。
陸へ上がってきた時にはこと切れていた海女。
子を想う母の命懸けの冒険でした。



この話は、四国の志度の近くにお住まいのミミさんに出会わなければ、私は一生知らなかった話だったと思いますが、知ってからはずっと続きの話になっていて、まさかの1年後にこの場所に来ることになるとは思いませんでした。


🐶 真珠島の弁天の話



続きます。

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