私は「余生」という言葉が好きではない。この言葉に抵抗を感じる。
この言葉には「残された人生」という意味もあるだろうが
文字通りに取れば「余りの人生」と受け取れる。
私は欲張りなのかもしれないが、余りの人生など無いと思っている。
今元気だから言えるのかもしれないが、いろいろな事を見聞きして
今よりもっと上の自分を目指して生きていきたいと思っている。
もっと、伸びていきたいと思っている。
まだまだ体験したことがないことがいっぱいだ。
知らないこともいっぱいだ。伸びしろは大きいと思っている。
今日、電話で話した人は、チャレンジ精神旺盛で
「ああいうこともしたい。」「こういうこともしたい。」と
今後の抱負をいっぱい話してくれた。
その話を聞きながら、ああこの人には
「もうやるべきことはやったので後は余りの命です」なんて
考えは微塵もないだろうと思った。
老いても「伸びて行こう」とするだろうなと思いながら話を聞いた。
今、何気なく開いたネットニュースに驚いた。
インドの73歳の女性が双子の女児を出産したとのこと。
赤ちゃんの父親である夫は80歳とのこと。
体外受精を経て帝王切開で出産したという。
彼女は「これまでの人生でなかったような自信にあふれている。
子どもと一緒にいる人生の新たな1章を楽しみにしている」と
話しているとネットニュースに書かれていた。
このことに関しては信憑性の問題や賛否両論など色々あると思うが、
事実だったら私はすごい夫婦だなと思う。
「余生」などという言葉はこの夫婦の辞書には無いだろう。
このニュースを聞き、今後の人生に希望を持つ人も少なくないと思う。