小さな花びらのひとりごと

山野草のフォトとささやきを綴っています♡

オキナグサ

2020年04月09日 | 花の記録

「うずのしゅげを知っていますか。

うずのしゅげは、

植物学ではおきなぐさと呼ばれますが、

おきなぐさという名はなんだかあのやさしい若い花をあらわさないようにおもいます。」

 

「まっ赤なアネモネの花の従兄、

  きみかげそうやかたくりの花のともだち、

 このうずのしゅげの花をきらいなものはありません。」

宮沢賢治の童話

「おきなぐさ」の冒頭です

 

 

「私」は蟻にうずのしゅげが好きかと尋ねます

「大好きです」

「けれどもあの花は真っ黒だよ」

「いいえ 黒く見える時もありますが

けれどもまるで燃え上がって真っ赤な時もあります」

 

 

 

 

ふたつの

うずのしゅげたちは

雲の動きを夢中になって見つめます

ある日やって来たひばりに

「僕たちもいっぺん飛んでみたいなぁ」と言うと

「もう二ヶ月お待ちなさい。

嫌でも飛ばなくちゃなりません。」

 

それから二ヶ月め

「どうです。もう飛ぶばかりでしょう。」

「こわかあないですか」

とひばりに言われたうずのしゅげは

「なんともありません。

僕たちの仕事はもう済んだんです。」と

「ちょうど星が砕けて散るときのように

からだがばらばらになって

一本ずつの銀毛はまっしろに光り

羽虫のように北の方へ飛んで行ったのです」

 

「私」は考えます

小さな魂はどうなったのか

「それは二つの小さな変光星になったと思います。

なぜなら変光星はあるときは黒くて天文台からも見えず、

あるときは蟻が言ったように赤く光って見えるからです。」

 

空へ飛んでいく自由への憧れや

新しい命を産むための切ない旅立ち

じーんと後味が残る

科学者であり宗教者であった

宮沢賢治の短編の童話です

 

 


花いかだ

2020年04月08日 | 花の記録

桜は私たちの心のよりどころ

 

 

 

365日分の10日くらいしか

咲いてないのに

心揺さぶられます

 

 

 

 

 

 

 

今年の桜は

いつもと少し違う

 

 

 

 

来年どう思ってこの桜を見るんだろう

華やかだけど

何となくもの悲しい

 

 

 

 


サバノオ

2020年04月06日 | 花の記録

光と温度に敏感です

日が落ちて寒くなると

おねんね

 

今時ね~幼稚園児でもね~

夜遅くファミレスに行ったらびっくりするほど

元気よ~

もう少し頑張ってよ~ (←ちょっと文句)

なんやかんやで (なんだかんだが正解かも)

今年は見られないかと思っていたから (蕾んでただけで見たけど)

思わず見られて嬉しい (なら文句言うな~)

 

脂肪がふくらんで

袋種になりつつある

ぎりぎりセーフ

 

 

 

滑り込みセーフ

 

 

 

全体的に地味

目の前で咲いていても

気がつかないことも・・

 

 

知らないと気がつけないよね~

何事も相手を知るって

第一歩

 

 

 

 


さよならアマナ

2020年04月04日 | 花の記録

今頃・・

ひょんな事で

アマナの群生を知りました

 

 

 

 

我が家の近くは

もう花は見えなくて

葉だけなんとか確認できる程度

いつの間にか

溶けるようになくなってしまう

スプリングエフェメラル

 

 

 

今年最後のアマナ

咲き出した3月の初めとは

世の中が変わってしまった気がします

さよならアマナ

来年も元気に笑顔で逢いたい

 

 


シオミイカリソウ

2020年04月03日 | 花の記録

漢字で書くと

潮見碇草

 

バイカイカリソウとイカリソウの

雑種のヒメイカリソウ

その海岸型亜種とされています

 

事前調査では

常緑の葉を持ち

海岸に近い林縁に咲くとありました

浜に咲くのかと思ってた

 

 

 

 

 

透き通る純白の

小ぶりなイカリソウ

可憐でした

でもそれだけでなく

海風が強い場所で咲く強さも持ち合わせています