冬になって、カモの観察シーズンです。
水辺でよく見られるカモの代表格が、マガモとカルガモです。
この2種は、よく混ざって群れていますが、なかには異種間で恋に落ちるカモがいるようで、時々混血したカモを見かけます。
このカモ、顔はカルガモですが何か違います。
これがカルガモ。
見比べてみるとまずくちばしに色が違います。カルガモは先端だけ黄色ですが、このカモは全部黄色。胸の羽毛も、カルガモはグレーっぽいベージュですが、このカモは赤茶色。翼の色も若干違いますね。
こちらは、同じ場所のマガモ。
オスの特徴が同じですね。
上尾筒にカールした羽があるのも、マガモの特徴。
このように、両方の特徴をもったカモといえそうです。
両種は同じ属なので、このような雑種がよく生まれることが知られています。
マガモ×カルガモなので、通称「マルガモ」と呼ばれます。
(もしくは、非繁殖期のオスはメスのような羽毛になる「エクリプス」の状態であることも考えられますが。同所のマガモの頭部がみんな抜け替わっていましたので、それは除いて考えています)
川などでカモを見かけたら、よく観察してみてください。
こんな雑種が、そこそこいますよ。