曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン エバー・アフター」の感想

2020-05-05 20:22:04 | 
さきほど、京都アニメーションのアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の原作小説最終巻「エバー・アフター」を読み終えた。



新しい映画の原作的な話が含まれているかもしれないので、映画を見た後で読もうと思って温存していた。だが、ご存じの通り、新型コロナウイルスのせいで映画が延期になってしまった。

一方、当ブログの人気ランクでは、このところずっとヴァイオレット関係が上位である。やっぱり皆気になってるんだろう。

というわけで、映画のネタを知ってしまうかもしれないけど、さっさと感想を上げた方がいいと考えて読みきった。

ネタバレに配慮して書くつもりだが、映画を見るまで、一切の情報を入れたくない方は、ここから先は見ない方がいいかもしれない。


・・・・・


まず大前提として、原作「下巻」でアニメ版と昨年の映画の話の先のネタバレはしてるんだよね。ものすごいやつを。アニメでまだ隠してる話というか設定が、下巻ではもう出ていて、今回の「エバー・アフター」は、その設定というか状況?の続きになっている。

アレの続きがどうなったか、という内容の本なので、そのアレが何なのかをここに書けない以上、感想も書けないのだった。終わり。

…ではあまりにも不親切なので、差し障りのない範囲で書く。

おそらく、この本を読んでも、新しい「劇場版」のネタバレにはならないと思われます。

今回も連作的短編集で、最後の「夢追い人」は、劇場版のベースになりそうな感じだが、昨年の「永遠と自動手記人形」と同様、話を大幅に足さなきゃいけないと思う。尺から考えても。昨年のもベースの話は読んでましたが、ネタバレしたとは思わなかったので、今回も多分大丈夫です。

あとは…そうだなあ…。

当たり前だけど、暁佳奈さんは、ヴァイオレットの独特な言い回しの台詞を書くのが上手いなあと。

上下巻では、校正したい箇所がたくさんあったけど、今回はかなり少なくなった。ゼロではないですが。

例えば「~しなきゃだし」みたいな台詞がある。これが異世界転生ものならありだが、1950年代の欧州的な世界の人の台詞としては、ないだろう。

前からだが、

──少女マンガ的というか。

──おっさんにはきついかも。

──的な。

──ダッシュ二個の多用。

──まあ、いいんだけど。

五編のうち最初の二編は、いつもの「ヴァイオレット・エヴァーガーデンの事件簿」的な単発活躍譚。

三番目と四番目でじわじわ話が進み、最後ので「愛してる」の意味を完全に理解する。って感じかな。劇場版も、そこがゴールなんだと思う。

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