曖昧批評

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東京ヤクルトスワローズ、6年ぶりのリーグ優勝!

2021-10-27 12:30:00 | スポーツ

昨夜、ヤクルトスワローズがリーグ優勝した。

スワローズは今チーム状態が悪く、優勝の条件「残り3試合を1勝1分以上」は厳しいと思っていた。最悪V逸も覚悟していた中、勝つと思っていた阪神まさかの敗戦での優勝。なので、まだ妙に実感がわかない。

今年の高津監督の采配は「待つ野球」だったと思う。石山が炎上しまくっても限界までクローザーとして使い続けた。いくら凡退しても西浦をスタメンショートで使い続けた。本当は中6日で使いたい奥川君を中10日で休ませながら使った。そのやり方がダメでもすぐ変えずに、よくなるまで待つ采配だった。ファンからするとイライラすることが多かったが、結果は概ね良いほうに出た。何回やらかしても待ってくれる高津監督は、選手としてはやりやすかっただろう。

優勝監督インタビューで高津は「いろいろあった」と言っていた。本人・現場ではファンにはわからない色々があったのだろうが、とりあえずターニングポイントは、阪神のサイン盗み疑惑だろう。

阪神の二塁走者近本が、リードを取る際に左手を動かしているのを、キャッチャーの構えが内か外かをバッターに教えているのではないかと村上君が指摘。阪神ベンチから「やってないわ!アホ!ボケ!」と怒鳴られたのに怒鳴り返したアレだ。村上君の「でも動いたらアカンすよ!」という音声がSNS上で拡散し、「〇〇〇したらアカンすよ!」は「なんJ用語」として定着した。

サイン盗みの真偽はともかくとして、結果で言えばあの試合後の阪神打線は成績が下降した。特に問題のシーンで打席に入っていた佐藤輝明は、それまでの3か月で18本塁打だったのが、その後の3か月で6本塁打と急激に調子を落とした。前半の阪神の独走状態は佐藤輝明が牽引していたので、あの試合がターニングポイントその1だと思う。

その2は9/13の中日戦での二塁塁審・嶋田哲也の誤審事件だろう。中日の源田が分かりやすくアピールしていたのに二塁がフォースプレイだと気づかずプレイ続行。ヤクルトの三塁走者古賀がやむなく本塁突入するも、当然憤死でゲームセット。1-0で敗戦。

誤審そのものよりも、その後の高津監督の20分以上の猛抗議が選手たちを奮い立たせた。こんな判定で負けて優勝を逃すわけにはいかないと、チーム一丸となったらしい。この「嶋田ブースト」効果により、9/17からの10連戦を7勝0敗3分で突っ走り、「勝負の6連戦」と言われた巨人・阪神との直接対決6連戦を5勝1敗と勝ち越してペナントレースの大勢を決めた。

コロナ禍による延長なしルールも、投手陣に慢性的不安を抱えるスワローズには有利だった。後ろが決まっているので、リリーフ陣の担当が固定化され、無駄な回跨ぎもなく、近藤以外の故障者を出さずに済んだ。守備に不安のあるサンタナ、年齢的に無理をさせられない青木を、8回あたりで「9回までに彼らに回ることはない」と判断できてベンチに下げられたのもよかった。

あとは…なんといっても元AKB48・板野友美さんの存在。今彼女は全ヤクルトファンに勝利の女神として崇められている。素質は一級品だがメンタルと制球がダメだった高橋奎ニが、彼女と結婚してから完全に覚醒した。我々が思っていた「ヘイアン高橋はこういう投手になってほしい」が実現した。妙に低いところから出てきてホップするような直球、打者の手元でグニャリと曲がるスライダー、ともに「分かってても打てない球」で、今期終盤は他チームに絶望感を与えてくれた。今やスワローズのエースといえる存在感だが、怪我だけが心配。奥様のケアが大事になってくる。これからもよろしくお願いします。








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