曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「真田丸」第19回「恋路」の感想

2016-05-16 09:48:19 | 大河ドラマ


茶々と信繁が入ってはいけない蔵に入ってみると、血で汚れた槍などが格納されていた。なぜ血を拭いておかないのか。その槍が倒れてきて信繁と茶々が抱き合ってしまう。

茶々は、殿下が父や兄や母を殺したようなもの的なことを言ってたが、小谷城攻めのとき茶々ら女子をこっそり逃がしたのは秀吉だったような…。おっかさんだって、秀吉は助けたかったのに(憧れの人だから)、本人が勝家と死にたがったんじゃん。

昌幸たちは、まだ駿府城にいた。

お松「源次郎」
信幸「源三郎です」
お松「この城のことがどうしても思い出せないのです」
信幸「ここは初めての城です。信濃に帰る途中で寄ってるんです」
お松「なーんだ。思い出そうとして損した」

徳川の与力を命じられた昌幸は気落ちしているかと思いきや、なぜか駿府城の図面を手に入れて、攻め方を考えていた。流石だ。

信尹おじさん久々登場。徳川につけば、少なくとも徳川に攻め込まれることはないと言う。信幸も同意。この二人は後に徳川派真田家になるんだよなー。

大坂城では信繁が茶々を蔵に連れこんだことになっていた。どうしたらいいのか、相談すると、全員から「お主に隙があったのだろう」と言われた。きりにも問いつめられて「少しは下心があった」ことを認めた。

そういう気が気でない状況で、茶々と花壇て会ってしまう信繁。お市の方が好きだったという山吹の花を耳の後ろに挿し、加藤清正に向かって変な笑みを浮かべてみたりする。

その清正は、九州征伐とその後の朝鮮出兵に備えて九州に行く。朝鮮出兵のことを信繁に教えたのは大谷吉継だが、そんな最高機密を漏らしていいのかと思った。

ていうか、何も説明なかったけど、九州制圧してたのね。さらに秀長の病も秀次の口からさらっと出てきたのみ。豊臣家の崩壊は、茶々の側室入りではなく秀長の病死から始まったんだと思うがなあ。

聚楽第が完成した。新しい広間が初登場? 今まで使われてないセットか? 微妙に柱などが金色っぽかった。そこで茶々が「また」蔵を見に行こうと言ってしまう。

「また」とはなんじゃ! わしを騙したのか?と切れそうになる殿下。

忌まわしい物ばかり見てきた茶々には、これからは美しい物だけを見せていきたいと語る秀吉。感銘を受けている風な信繁。だが、秀吉が茶々を求めるのは織田家のマドンナだったお市の方に似た美貌と、旧主信長の姪という血筋であって、そんな美しい話ではなかろう。

結局、茶々は秀吉の正面からの猛アタックに、うっかり側室入りを受諾。お目付け役のおばさんは「日の本一口がうまい男」「それも策では」と言ってた。あんたが一番正しい。

駿府城では、本多忠勝の娘、稲が信幸と政略結婚する話が進んでいた。

信尹「真田に裏切られたくないのでしょう。もしくは真田の動きを探る間者」
昌幸「使えるな!」
信幸「使えるなではありません!」

おこうさんて、信幸の従姉妹だったんだね。でも稲さんのほうが見た目も健康状態もいいと思うぞ。

茶々が秀吉の側室になり、信繁も護衛役を解かれた。茶々は聚楽第で、信繁は大坂城で暮らすことになるのだろう。

茶々「またいつか、あなたは戻ってくる。そして私と同じ日に死ぬ」
信繁「その日が遠い先であることを望みます…」

信繁は、その遠い先の日に、淀君と秀頼のために命懸けで戦うことになるわけだが、動機はこのドラマで描いている恋のような、恋ではないような想いなのかもしれないなあ。

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Xperia X Performance のモックを触った

2016-05-12 22:26:05 | デジタル関係




行きつけのドコモショップで、昨日発表されたソニーの新機種、SO-04H XPERIA X Performanceのコールドモックを触ってきた。SO-02E XPERIA Zを使い始めて四年目に入った僕にとって、次のメインスマホの最有力候補である。

触ったのはコールドモックであり、実機とは違うということを念頭に置きつつ…。

知ってたけど、今時のスマホとしては少し小さめ。分厚いという意見が多いが、そんなことはない。ふつうに薄い。重量も大きさなりで、軽くもなく重くもなく。

背面はひんやりしているが、側面はそうでもない。金属のような硬い感触だが、違うのかも。

問題のパンツまたはオムツといわれている背面下部の樹脂は、目立つというか、一応同じような色を塗ってはみたが、隠すつもりはないって感じ。遠目にも、ここは違う材質だとはっきりわかります。僕はカバーを付けると思うので気にならないし、これで電波のつかみがいいならそれでいいじゃん。

背面のドコモロゴと機種名は、刻印ではなくプリントみたいなやつだった。凹んではいない。凸っている。擦ったら剥がせるかも。

2.5Dとかいうフチが丸まったガラスは、思っていたよりも手前から丸みが始まっている。これがあるからって、特に高級感とかはない。むしろiPhone 6系に似てるなあと思う。

そのiPhone 6系っぽいホワイトが本命かなあ。黒は黒というよりグラファイトナントカみたいな色なので、あんまり好きくない。

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新型プリウスのリアデザイン

2016-05-11 22:52:45 | クルマ
ゴールデンウィークの前半の3連休、家族で北陸のほうを自動車旅行した。全部で1100キロ以上運転して、いろんな車の後ろについたのだが、一番印象に残ったのが新型プリウスだった。発売したばかりなのに、もう相当な数が走っている。一般的に、5万台を超えると「よく見るなあ」と思うそうだ。もう10万台くらい走っているような感じだ。

ご存知の通り、今度の4代目プリウスのデザインは突飛だ。王冠グリルのクラウン、バスケットシューズ型のシエンタに続いて、攻めすぎるくらい攻めた造形である。僕は最初気持ち悪いと思った。同じ奇形でもクラウンやシエンタは、何を目指しているのか全体のフォルムでわかったが、プリウスはエッジを切り取ったというわけでもないフロントのライトの形、緩やかなカーブを描くリアウィンドウ、フロントとは違う切り口で切り取ったエッジのリアコンビネーションランプのすべてがちぐはぐで、散漫だと思った。

だが、新型プリウスの後ろを何時間も走っているうちに、これはこれでいいかもしれないという気がしてきた。一周回ってかっこいいというか。ショルダーラインが思いっきり伸びてリアエンドまで張り出して船尾みたいだ。その斜め上向きの直線とアンバランスなリアウィンドウの丸みを帯びた傾斜。周囲のデザインとは無関係にブラックアウトされたCピラー。後ろを走る車の運転席から見ると、リアオーバーハングが異様に飛び出していて、そこには空力的な意味もありそうに思える。敢えて奇妙さを狙ったようなカタチのフロントのライトと違い、リアのコンビネーションランプは大胆に上から下までエッジをカバーしていて斬新だ。



そしてこのカタチはどこかで見たような気もする。変態デザインと言えばシトロエンだ。シトロエンの歴代車種の写真を次々に見て思い出した。新型プリウスの後姿は、シトロエンXMの後姿に似ている。斜め上に上がっているラインと、下がってくるリアウインドウのラインがちぐはぐに合流するところが特に。



あのシトロエンに似ているなんて、トヨタも攻めるじゃないか。それも最量販車種でやるとは。目のヘンテコさはいまだにかっこいいとは思えないが、3年後くらいのビッグマイナーチェンジでリアとの造形的な整合性を取れば、歴史的変態カーになれるかもしれん。

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「真田丸」第18回「上洛」の感想

2016-05-08 23:50:09 | 大河ドラマ


随分モタモタしたが、ばあちゃんに言われて真田昌幸も上洛することになった。それでもまだ秀吉の時代は長く続かないとか、出浦氏が明智光秀になるとか言っていた。中央の状況を知らなすぎ。真田昌幸はもう少し世の中が見える男だと思っていたが、状況を伝えてこない信繁も悪い。

大坂への移動シーンなし。出発の絵すらなし。次のシーンで、もう大坂の古寺にいた。その寺もスタジオのセットで、上田城内と区別が付かない空気感。ナレーションと大坂城のCGだけじゃなあ。

城内ではなく古寺なのは、またしても石田三成の仕業だった。豊臣政権の政権たる部分はほとんどこの男が担っているというか体現しているというか。一人しかいないんで、あんまり大きく感じない。豊臣政権の政府が。

秀吉は太政大臣になった。例によって大げさに喜んだかと思えば、次のカットでは対してうれしくはないという。この裏表の使い分けが不気味だ。

会見前夜、吉野太夫が昌幸と信幸を接待。昌幸は秀吉も気が利くとか言ってるが、実は信繁の自腹だった。秀吉は関知してない模様。

昌幸に訊かれて信繁は「秀吉はとんでもない男」「おちゃらけているが恐ろしさも感じる」と評した。まあ概ね的確な分析だろう。

信繁は姉の記憶喪失について千利休に訊く。そんな大物に単独で会える身分だっけ?

最初の謁見はすっぽかされた。名代として?秀次が本領安堵を約束してくれたが、秀次本人も不安な表情。

大坂城の絵図面が欲しい(いずれ攻めるから)とか昌幸は上洛当初から不穏な発言が多かった。このままではまずいってんで、信繁が茶々経由で秀吉に直訴。ちゃんと謁見してくれないと、父さんは北条や上杉と組んで殿下の前に立ちふさがると。

秀吉「わしを恫喝するのか?」
信繁「恫喝しております」

ひさびさに緊迫したいいシーンだった。

信繁の恫喝が効いたのか、真田昌幸の軍事的才能を思い出したのか知らんが、秀吉は謁見してくれた。三成に臭いと言われた猪の毛皮を羽織って。この辺の配慮が秀吉だよなあ。でも猪に触れる発言はなし。

秀吉の「豊臣の秀吉である」という名乗り。「の」が入るのが正式なんだよね。歴史考証ちゃんとしてるわ。

だが、徳川の与力になれという厳しい命令。これは聞けないなと思ったが、昌幸は「あ゛ー」みたいなうなり声で承諾。帰路、駿府城に立ち寄って家康に挨拶。高笑いする家康。このとき、珍しく徳川家臣団結構な数が広間に詰めていた。いつもは正信と忠勝のダブルホンダしかいないのに。

でも駿府への移動は一切描かれなかった。

おまつさんの記憶を取り戻そうと皆で思い出を披露するが、全部酷い記憶だった。
昌幸「わしが背負うと必ずお前は小便をした」
信幸「姉上はカニのハサミで俺の鼻を挟んだ」
信繁「姉上から貰ったカエルの死体が気味悪かった」
きり「木の上から一緒に男の品定めをした」

結局、きりのかかとがかさかさになっているのを見て、手鏡を返してもらってないことを思い出した。それもあんまり美しくない思い出だった。記憶喪失の回復なんてそんなものかもしれんが。

秀吉のキャラクター造形は、従来の「陽気な知恵者」とは少し違い、裏で何を考えているかわからない不気味さをプラスしていて、ただ者ではない感を出していると思う。問題は移動の描写だな。舞台出身?の脚本家だからなのかなあ。移動を疎かにしないで欲しいなあ。





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iPhone 5sでHipstamatic ~ Fashon Snapakの巻 ~

2016-05-07 20:15:19 | カメラ
5月分のパックが配信された。Fashon Snapakである。ここのところ、世界各地の都市や地域をテーマにしたHipstapakばかりだったが、ひさびさのSnappakである。

だからどうだってこともないんだが。

今回のは、Kevin Tachmanというカメラマンの作風だと公式にはっきり書いてある。ググるとたくさん出てくるので、気になる方は検索してみてください。

Tachman レンズは動きのある被写体ぶれみたいなのが勝手に付加される。公式には、コントラストも高めということになっている。

Runwayフィルムはランダムで透過した絵が反転して乗ってくる。ダリパックのSalvadorレンズに似ているが、こちらは色はそんなに変わらない。

この二つを組み合わせると、何を撮っても大体謎の躍動感を持つ写真になる。しかし、ふつうの風景には躍動感など不要なので、まあ使いどころが限られるっつーか。


うまくいった例。


TachmanレンズとBlankoフィルムの組み合わせ。反転透過効果がなく、スピード感だけを表現。


G2レンズとRunwayフィルムで反転透過のみ付加。


あまりうまくいってないけど、Tachmanレンズは白黒が合うと思うのだ。Blackeys XFフィルムとの組み合わせてみた。

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