自動車大手のスズキが軽自動車の燃費データを測定する際、国の法令が定める方法とは異なる不正なやり方で走行試験を行っていたことがわかった。18日午後、鈴木修会長が国土交通省を訪れ、報告書を提出する。燃費データを巡る不正が三菱自動車以外にも広がったことで、燃費測定制度の信頼を大きく揺るがす事態に発展しそうだ。スズキは「走行抵抗値」を法令で定めた方法を使わずに測定し、審査機関に提出していた。走行抵抗値はタイヤと路面の摩擦や空気抵抗のデータで、燃費を測るもとになる重要なデータだ。関係者によると、燃費を実際よりも良く見せかける燃費偽装はいまのところ確認されていないという。