フランス南部ニースで十四日夜(日本時間十五日未明)、「フランス革命記念日」を祝う花火を見物していた群衆に大型トラックが突っ込み、ロイター通信によると、八十人が死亡、多数の負傷者が出た。トラックを運転していた男は警官隊に射殺された。車内から銃や手りゅう弾などが見つかり、仏捜査当局はテロ事件として捜査を始めた。カズヌーブ内相は八十人の死者に加え、十八人が重体だと明らかにした。犠牲者には何人かの子どもも含まれているという。事件を受け、訪問先の仏南部アビニョンからパリに戻ったオランド大統領はテレビ演説で「テロの可能性は否定できない」と指摘。昨年十一月のパリ同時多発テロ以降継続し、今月二十六日に期限切れとなる非常事態を三カ月延長すると表明した。