秋田県内で休耕田を活用して漢方薬原料の薬用植物を栽培する動きが広がっている。主な原料調達先を中国から国内へと変更したい漢方薬メーカーと、米価下落などの逆風下での生き残りをかける農家側の思惑が一致。農家は生産組合を組織して薬草栽培のノウハウを共有するなど高収益の農業経営を模索する。同県南部の羽後町では、2012年12月、35軒の農家が集まり薬草生産組合を発足させた。3ヘクタールで婦人病などに効く漢方薬の原料となるトウキを栽培し、昨年秋には初収穫を終えた。単位面積当たりの売り上げは、稲作の1・5倍以上という。
この年末年始、首都圏で外国人観光客が目立っている。百貨店の初売りには昨年の3倍近くが訪れ、観光名所もにぎわった。日本ブームに加えて最近の円安が拍車をかけているようだ。3日午後。伊勢丹新宿本店6階にある外国顧客カウンターには、ブランド品の紙袋を提げたアジアからの観光客が次々と訪れ、免税手続きを済ませていた。香港から来たプラスチック会社マネジャーのニコ・チェンさんは12日間の予定で滞在中。7年前から毎年、来日しては福袋を買う。今年は三つのデパートを回って、子ども服など11袋を購入した。「香港にはない福袋は高品質できれいなものが安く買える。とても楽しいアイデア」
西アフリカを中心に流行するエボラ出血熱について、世界保健機関(WHO)は2日、リベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国での感染者(疑い例を含む)が昨年12月31日時点で計2万381人に上り、このうち死者が7989人に達したと発表した。米国やナイジェリアなどで死亡した15人を加えると、2014年のエボラ熱による世界の死者は8千人を超え、8004人だったことになる。 一方、国連エボラ緊急対応支援団のバンベリー代表は2日、ガーナの首都アクラで退任前の記者会見を開き、エボラ熱を今年中に封じ込めることができるとの見方を示した。ロイター通信が伝えた。
気象庁によると、2日の日本付近は冬型の気圧配置が強まっており、日本の上空約5000メートルに氷点下36度以下の強い寒気が流れ込んでいる。強い冬型は3日にかけて続く。北日本から西日本の日本海側を中心に大雪に警戒が必要だ。2日午前10時現在、東海道新幹線や東海道本線でも遅れが出ており、これからUターンのピークを迎える鉄道や高速道路などへの影響が懸念される。
厚生労働省は1日付で、2014年の人口動態統計(推計値)を発表した。1年間に生まれる子どもの数(出生数)は、記録の残る1899(明治32)年以降、最少の100万1000人で、100万人を維持するものの、大台割れ寸前と予想した。死亡数から出生数を差し引いた人口の「自然減」は、過去最大幅の26万8000人。結婚数も戦後最少を更新するとみており、人口減少傾向に歯止めがかからない状況が浮かんだ。
発達した低気圧の影響で、31日は全国的に風が強い荒れ模様の天気となった。気象庁によると、1日から3日頃にかけては、冬型の気圧配置がさらに強まり、日本海側を中心に大雪となるほか、西日本の太平洋側や東海地方の平野部でも雪が積もる可能性が高い。同庁は、普段あまり雪が降らない地域での降雪や、それに伴う交通の乱れに注意するよう呼び掛けている。