公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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デイスプレーから撤退

2019-11-21 20:38:00 | 経済指標(製造業)
電池は🔋🔋🔋🔋、、、

パナソニックは、液晶パネルの生産を2021年をめどに終了すると発表しました。これによって、プラズマ、液晶と薄型ディスプレーのパネル生産から完全に撤退することになります。

パナソニックは、兵庫県の姫路工場で医療機器や自動車のカーナビに使われる液晶パネルを生産しています。

しかし競合する海外メーカーが低価格の製品を販売する一方で、品質の高い製品にこだわったため販売が伸び悩み、採算が悪化していることから、2021年をめどに工場での液晶パネルの生産を終了することを決めました。

姫路工場ではこのほかに電気自動車などに載せるリチウムイオン電池の生産を行っていますが、この事業は継続するとしています。

液晶パネルの生産事業に携わっているおよそ500人の従業員は、グループ内で配置転換させる方針です。

薄型テレビの分野でパナソニックは、かつてプラズマテレビの開発・生産に注力しましたが、液晶テレビとのシェア争いに敗れ、2013年にプラズマのパネル生産を終了しました。

2016年にはテレビ向けの液晶パネルの生産からも撤退していて、パナソニックは薄型ディスプレーのパネル生産から完全に撤退することになります。

日本の薄型パネル生産をけん引

パナソニックは旧松下電器の時代、1986年から液晶パネルの生産に取り組んできました。

2000年代に入り、韓国や台湾のメーカーとの開発競争が激しくなってきたことから対抗するため、2005年に日立製作所と東芝とともに液晶パネルを生産する合弁会社「IPSアルファテクノロジ」を設立します。

2010年にパナソニックが合弁会社の株式を買い取って「パナソニック液晶ディスプレイ」として、姫路工場での液晶パネルの生産を始めました。

しかし、その後も海外メーカーとの激しい価格競争は続き、採算が悪化したため、2016年にテレビ向けの液晶パネル生産から撤退。

医療機器や自動車のカーナビに使われるモニター向けの生産を続けてきました。

一方、パナソニックが薄型テレビの分野で力を入れてきたのがプラズマテレビです。

しかし、液晶テレビの大型化が進み、量産技術が確立したことでプラズマテレビの優位性は失われ市場は縮小。

2013年には、プラズマテレビのパネル生産を終了しました。

一時は日本の電機メーカーの経営を支えた薄型ディスプレーのパネル生産ですが、パナソニックは、この分野から完全に撤退することになります。

パナソニックは、他社からパネルの供給を受けて、自社製品のテレビの販売は今後も続けることにしています。

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