- K = A ∪ B, A ≠ ∅, B ≠ ∅; a ∈ A, b ∈ B ⇒ a < b.
このような組 (A, B) をデデキント切断という。一般に全順序集合の切断には、四つの場合が考えられる。
有理数の場合、稠密性から任意の二つの有理数の間に無数の有理数が存在するため、切断1は不可能である。切断2および切断3の場合は、それぞれ下組の最大元、上組の最小元にあたる有理数に対応し、切断4の場合は、無理数に対応する。
上記の方法による実数の定義は、実数の連続性と同値である。 実際、上記の方法で構成された実数に対して切断を行った場合、切断4は不可能となり、切断2もしくは切断3のいずれかになるため、対応する境界の元がただ一つ定まる。これをデデキントの定理と言う。
デデキントの公理
<section class="mf-section-2 collapsible-block open-block" id="content-collapsible-block-1" aria-pressed="true" aria-expanded="true" style="font-size: 16px; letter-spacing: normal; clear: left; caret-color: rgb(34, 34, 34); color: rgb(34, 34, 34); "Segoe UI", Roboto, Lato, Helvetica, Arial, sans-serif; -webkit-tap-highlight-color: rgba(0, 0, 0, 0.2);">- (A,B)を実数の集合の切断とすれば、Aに最大元があってBに最小元がないか、Bに最小元があってAに最大元がないかのいずれかである。
リヒャルト・デーデキントが提示した。
デーデキントは数(実数あるいは複素数)の集合が四則の演算 において閉じているときこれを体と定義。物を比較し、それに別の標識を対応させる精神の能力の上に数の理論が立つべきと考えていた。
雑誌名:Communications in Mathematical Physics, 367 (2019) pp.89--126.
論文タイトル:String-theory realization of modular forms for elliptic curves with complex multiplication
著者: Satoshi Kondo (1) Taizan Watari (2)
著者所属:
1 Middle East Technical University, Northern Cyprus Campus, Kalkanli, Mersin 10, Turkey
2 Kavli Institute for the Physics and Mathematics of the UniverseUniversity of Tokyo, Kashiwa, Japan
DOI:https://doi.org/10.1007/s00220-019-03302-0 (2019年2月22日オンライン版掲載, 誌面版は2019年4月号掲載)
論文のアブストラクト(Communications in Mathematical Physicsのページ)
プレプリント (arXiv.orgのウェブページ)