はい、この件に関する報道は本当です。複数の信頼できる情報源によると、2015年に中国当局が60代の日本人女性を拘束し、日本国内での行動に対して「スパイ罪」を適用していたことが2024年12月に明らかになりました。この女性は、2012～2013年に在日本中国大使館の関係者と東京都内で複数回面会し、尖閣諸島を巡る見解を聞き取り、日本政府関係者に伝えた後、2015年に上海出張中に拘束されました。上海の高級人民法院は2019年2月にスパイ罪で懲役6年の実刑判決を下し、女性は服役しました。国家機密の情報は含まれていないと判断されたにもかかわらず、このような判決が下された点が注目されています。
日本政府は当時この事態を把握していましたが、公表していませんでした。この点については、共同通信や産経ニュースなどの報道で明確に述べられています。例えば、共同通信は「日本政府は事態を把握したものの公表していなかった」と報じ、産経ニュースも同様の内容を伝えています。また、X上の複数の投稿でも、日本政府が公表しなかったことに対する驚きや批判の声が上がっていました。
ただし、なぜ日本政府が公表しなかったのかについては、報道では具体的な理由は明らかにされていません。一部のX投稿では「日中友好を優先したのではないか」「政治的な配慮があったのではないか」といった憶測が飛び交っていますが、これらは推測に過ぎず、公式な説明は出ていません。中国側もこの件について、2024年12月31日の中国外務省の記者会見で「関連する状況を把握していない」と述べ、公式な記録からもこのやり取りが削除されるなど、情報統制の動きが見られました。
この事件は、中国の「反スパイ法」の運用や、日本国内での行動にもスパイ罪が適用されるリスクを示す事例として、大きな議論を呼んでいます。
