公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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無線周波数(RF)フロントエンド用のフィルターの重要性

2022-02-16 04:48:00 | 経済指標(物流と金融)

次に日本が世界に向けて売るものは素早く流通する形のないものです。デザイン、設計ソフトと知恵。アートと審美評価。遠隔メディカルサービスと暗号化通信といった電子化された資産。これらを支えるのが大容量高速通信とAIです。ビックデータにはデータアクセス専制が必要だが日本には将来もそういうものは生まれない。

何を通信に乗せるのかということが今後重要になる。簡単に言えば、リアルタイム、実感覚、移動体同士の無交渉通信。これらを支えるのがミリ波半導体レーダー技術の浸透(誰もがレーダーを持つモバイルの時代)の到来とXG通信の設計インフラが重要になる。


RFフロントエンド業界は、以下の理由により、成長と複雑性が劇的に増加しています。

    バンドの増加

    キャリアアグリゲーション(CA)*

*複数の異なる周波数帯の電波を束ねて、1つの通信回線としてデータの送受信を行う技術

    複数入力、複数出力(MIMO)アンテナ設計

このような複雑さの増加は、5Gへの移行によってさらに加速されるでしょう。


《無線周波数(RF)フロントエンド用のフィルター》

村田製作所は15日、通信機器部品を設計する米レゾナント(テキサス州)を買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)を実施。買収額は約3億ドル(約336億円)で、3月下旬に手続きを終える見込みだ。取得した技術で高速大容量規格「5G」向け製品の精度向上を図る。

株式会社村田製作所(6981)は、米国子会社のMurata Electronics North America, Inc.(アメリカ・ジョージア州、MENA)が、Resonant Inc.(アメリカ・テキサス州、Resonant 社)を買収することを決定、合併契約を締結した。


ゾナント社(NASDAQ: RESN)は高周波フロントエンド(RFFF)マーケットにおいての革新企業であり、独自のInfinite Synthesized Network (ISN)ソフトウェア基盤とIP(知的財産)ポートフォリオの幅広さによりRFFFサプライチェーンを変革しています。レゾナント社は、限られた設計者、ツール、キャパシティによって決定的に制約されている同市場において、設計効率の向上、市場投入までの時間短縮、ユニットコストの削減を顧客に提供することで、これらの重要な問題に対処しています。当社のお客様は、最先端のフィルターとモジュールを設計するためにレゾナント社の革新的な機能を活用する一方、ファブレス・エコシステム(この種のものとしては初)を通じ、多様で安定的なサプライチェーンを活用することができます。また、レゾナント社と連携し携帯機器の接続性を向上させると同時に、新たな5Gアプリケーションのニーズに対応します。


配信




https://www.edn.com/using-infinite-synthesized-networks-isn-design-techniques-to-create-rf-filters/

従来の音響波フィルター設計では、ラダー構造と経験モデル(特定のファブメーカーにリンクしている)を使用していました。ISNは、以下の要素を初めて集約した設計ツールです。

最新のフィルター理論
有限要素モデリング(電磁界と音響の両方)
新しい最適化アルゴリズム
複数の温度での設計。ISNフレームワークは、複数の温度での最適化を可能にし、RFモジュールで予想されるより高い温度での最適なパフォーマンスを実現します。
高電力性能に最適化された設計。LTEはCDMAに比べて高出力で動作するため、高出力、高温、長時間の使用に耐える設計が必要となります。
 

Infinite Synthesized Networks(ISN)は、この新しいワイヤレス環境に対応するために、従来のフィルター設計を凌駕する斬新なフィルター構造を設計チームに提供する、新しい設計ツール技術です。

 

ISNモデルは非常に正確で、フィルター構造の正確なナノスケールの物理的詳細を反映しており、損失やアイソレーションだけでなく、パワーハンドリングやリニアリティにおいても、測定されたフィルター性能と一致します。図2は、ISNがモデル化した性能が、Band 3デュプレクサで測定された実データとどれほど緊密に一致しているかを示しています。ISNを使って音響フィルターを正確にモデリングすることで、以下のことが可能になります。

 

開発期間とコストの削減。開発時間とコストの削減:最適化をコンピュータで行うことで、高価な試作品を作る必要がなくなります。
困難な設計問題の解決。経験的な設計手法は、設計パラメータが増えれば増えるほど、最終的にはヘッドルームが制限されてしまいます。これは、多重化やチューナブルフィルターに特に当てはまります。
歩留まり向上と低コスト生産。ISNモデルは、製造プロセスのばらつきを抑えるために、製造エンジニアに適切な製造パラメータを指示するのに役立ちます。


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