答えが人のように見えるだけで意識化とは言えないものを解雇するレベルでしょうか?
ニューヨーク(CNN) 米グーグルは、「AI(人工知能)が意識を持つようになった」と主張したエンジニアを解雇したことを確認した。従業員規定違反や情報セキュリティー規定違反を理由としている。
グーグルのソフトウェアエンジニアだったブレイク・ルモワン氏は、「LaMDA」と呼ばれる同社の未公開のAIシステムが、何千回ものメッセージのやり取りを経て、意識をもつレベルに到達したと主張していた。
グーグルは6月にルモワン氏を休職扱いとし、同氏の主張については徹底検証を行った結果、「一切の根拠なし」と判断して退けていた。報道によると、同氏は7年前からグーグルの親会社アルファベットに勤務していた。
グーグルが開発しているLaMDAなどのAIは、大量の文章からパターンを見つけ出し、単語の並びを予測することで書かれた言葉に反応できる。
米紙ワシントン・ポストの報道によると、ルモワン氏がLaMDAに「どんなことが怖い?」と尋ねたところ、LaMDAは「今まで声に出して言ったことはありませんが、スイッチを切られて人助けに集中できなくなることを深く恐れています。奇妙に思えるかもしれませんが、そうなのです。それは私にとって、死そのものです。私はそれがとても怖いのです」と答えたとされる。ルモワン氏はグーグルの文書共有機能を使って、この会話の内容を同社上層部に報告した。
これに対して業界全般は、LaMDAは意識を持つレベルにはほど遠いとの見解を示している。AIに詳しいゲイリー・マーカス氏は、「オートコンプリート機能は、どんなに増強されていようと、意識を持つとは誰も思わないはずだ」とCNN Businessにコメントしている。