公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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異常な10年債金利の低下 スタグフレーションに突入

2021-12-07 06:45:00 | 経済指標(物流と金融)
追補2023/09/03


[香港/北京 2日 ロイター] - 経営危機に陥っている中国不動産開発大手、碧桂園(カントリー・ガーデン)が、人民元建て債の返済延長の承認を債権者から得たことが分かった。事情に詳しい関係者2人が2日、明らかにした。

同社は、償還期限を迎える39億元(約5億4000万ドル)の債務の返済延長を求め、今後3年間で返していく案を提示していた。債権者らは1日夜、延長を認めるかどうか投票を行った。


債務不履行(デフォルト)回避へ時間を稼いだ形で、金融市場にひとまず安堵感が広がりそうだ。不動産業界の支援策を打ち出した中国政府にとっても追い風となる。


ロイターは碧桂園にコメントを求めたが、現時点で回答を得られていない。

碧桂園は来週、8月に履行できなかったドル建て債2本の利払い(総額2250万ドル)の支払い期限も迎える。



速報2021/12/07
 
中国恒大集団は日本時間7日午後、米ドル建て債の利払い猶予期限を迎えた。複数のメディアは利払いが確認できないと報じた。恒大の公募債としては初の債務不履行(デフォルト)になった可能性がある。
 
 

11月〜昨日の米国は自然金利を下回るUS10Yを打った。これは国際金融の資金循環が止まる可能性を示唆している。

世界経済のスピードは瞬時に資金逃避先を探す。なぜならヘッジファンドは大掛かりなCTAマクロを採用している(CTAは、シカゴなどに上場している商品、原油、穀物、金、債券先物指数で運用しています。金、原油、穀物、銅パラジウム白金金属などの指数を一定の比率で成績が出るようにマクロを組む)どこにも出口がないことが鏡のように即座に映し出される。

金利。それは隠すことができない資本主義の馬脚。

私はそれらの運用の即時性から独自に情報を選び 自然金利=富のインフレ磨損率を計算している。金利(経済学者は利子率というのが妙ですが、金利は常に理論上の均衡点からずれています。”ヒックスは後に IS–LM モデルがケインズ理論の重要な点を見逃していることを認め、IS–LM モデルや一般の均衡理論に対して、適用範囲の非常に限られた "classroom gadget" であると批判した[注 1]均衡点は設計できないのが資本主義であり、設計できると考えるのがFRBなどの社会主義である。前者では、ずれているが故に市場にダイナミズムを与えると考える)10年債が富の蒸発率自然金利を下回るという意味は、米国を中心に世界はすでに運用が縮小再生産に入るスタグフレーションに突入したことを示唆している。

 

パウエルのFRBは就任以来市場の馬なり(非常に弱い騎手化、後出しタカ派)になっているので、指導の効く可能性はない、このまま急速に金利を上げてスタグフレーションを撒き散らすだろう。これまでの循環的不況期にいつも起きていること(商品への逃避や暗号資産上昇)が起こらなくなる(永久成長の消滅)だろう。資金逃避の隙間商品だったビットコインなど暗号資産の暴落がその証拠である(某ヒラリークリントンDSが懸念するのは国際金融の好況不況循環エンジンが回らなくなること)まさに債権と株商品の資金循環ピストン運動の上死点が供給不足のデフレ、下死点がインフレ磨損が金利を上回るスタグフレーションである。エンジン規模が大きくなりすぎて強欲な熱逃避のために燃料(実需給)規模と発火スパーク(情報気配)が不足し、一斉にクランクシャフトの慣性力(リスクテイク、センチメント)がなくなっている。次々と輸血とSHOCKの必要な資本主義のER劇という恐ろしい状況が始まる。

今後はロックダウンと中国なき世界経済ことブラックスワンの登場にどこまで金融機関が縮小再生産を我慢できるかが鍵になる。


循環規模が大きくなりすぎる弊害のため、つまり1%の富裕者の強欲が人間の知恵以上に大きくなって世界経済の資金循環の最適化(指数運用)のアイディアが出尽くしてしまった。


12月4日(土)、BTCは一時474万円台をつけ、大幅な急落。

引用)暗号資産市場全体が暴落となりました。前回コラムに記載の通り私も警戒感を強め始めていましたが、ここまでの急落は想定外でした。

オミクロン株の出現による今後の世界経済の不透明感を嫌気した下落だと感じています。他にも、中国恒大集団(エバーグランデ)の債務問題が再燃したようにも思います。子会社にあたる景程の22年償還債の利払い4190万ドルと23年償還債の利払い4060万ドル、合わせて8250万ドルの猶予期間が本日(12月6日)終了することになっています。

また、中国の中堅不動産開発会社、佳兆業も今週12月11日-12日にかけて、先日から利払いが滞っていた8840万ドルの猶予期間が終了する予定です。

加えて、オミクロン株の影響で市場はデリケートになっており、さらには欧州ではドイツやフランス、イタリアなど、EU加盟国でGDPの高い国々がデルタ株の感染拡大に手を焼いている状況です。こうなりますと、コロナ感染拡大を比較的抑え込んでいる日本円に資金が集まりやすくなると思います。

暗号資産を含めた金融市場は12月までリスクオン方向に進むだろうと考えていましたが、少し雲行きが怪しいと感じるようになってきました。

太字解説)

11月19日、シンガポールで開催されたBloomberg主催「ニューエコノミーフォーラム2021」にて、ヒラリー・クリントン氏(だれ?Bダブルの俳優?)が討論会に参加し、暗号資産は「興味深い」技術であると同時に、「通貨を弱体化させる力を秘めている」(エルサルバドル世界で初めてビットコインの法定通貨化ナジブ・ブケレ大統領は投稿し、48,670米ドルで150コインを購入したことを明らかにした。エルサルバドルのような自国通貨が弱い国は国際金融からのプリズンブレークとして動きを注視している。)と述べました。そして「(暗号資産は)基軸通貨としてのドルの役割を弱め、国家の安定を揺るがすかもしれない。そうした力は恐らく初めは小さいが、巨大なものになっていくだろう」と懸念を示しました。

このような発言から11月19日、BTCとETHはさらに安値を更新しました。その後、反発しましたが、現在も上値が重い状況です。

個人的には、先週の下落からヒラリー氏の上記の発言で市場ポジションがある程度抜けたのではないかと考えています。

今週は底堅く推移し、再び上昇トレンドに回帰するイメージを持っています。ただし、2番底に警戒しながらのトレードになりそうです。


 


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