ユーミンの「あの日に帰りたい」の一節だが名曲であると共に山本潤子のスキャットが素晴らしい。
/人は皆、青春の後ろ姿を忘れてしまう🎵
青春の後ろ姿ってなんだろうかといつも思う。単なる後悔か未練か、その頃の演歌ではこういう言葉しかなかった。大きな世代交代を感じる言葉の選択だった。
/光る風、草の波間を駆け抜ける私が見える🎵
生まれが4年下の私でもその頃、光る風といえば山上たつひこの作品『光る風』だった。
興味ある人は漫画に描かれる全体主義国家を見て。藻池なんとかという奇病と隔離。単行本がある。疫病とコロナロックダウン今と似ている。馬鹿が繰り返す歴史的写絵。
つまり当時思っていたのはユーミンは問題作漫画『光る風』さえも読んではいなかったという衝撃だ。読んでいたらこの言葉避けるよね。豊かさに包まれて都会に生きる階層差を思った。
女の子だから、読んでなくてもまあいいけど。
話を戻すと、忘れてしまう青春の後ろ姿ってなんだろうね。青春ってだいたい挫折するかトラウマになる経験をするんだけど、また同じことをやってしまうということかな。だとしたらユーミンは『光る風』読んでたんじゃないのか?
いまさらハッと思うわけだ。
声はナチュラルにフラットする音探り(いわゆるへた、ファンの皆さん申し訳ない)掟破りのヴォーカルだった。当時不思議だが歌声の主の顔を見たいとは思わなかった。異世界の人だった。しかし一度聞くと絶対癖になる、特に思い出に残るのが「あの日にかえりたい」のボッサ。そして彼女の書く詩、曲、言葉の選択(やさしさ、嫉妬、悲しみ、包容、恵まれた現在肯定感、ある意味のオラオラ:これまでの青春歌謡が隠していたものの一斉開花)プラス演奏の新しさ、コーラス(シュガーベイブ山下達郎の色)演出の華やかさ、しかもアルファ&?を通じて商業的に大成功。
フォークジャンボリーを引きずる当時大多数の若者(当時フォークギターが弾けない男は見た目をカバーする魅力のない二流のモテない男子だった)とは真逆の世界、時代が変わるそういう印象だった。
🌟山本潤子さん(早く元気になってもらいたい)🌟のスキャットコーラスでどうぞ聞いてください。この時の中野サンプラザ再会セッションでは平野氏は呼ばれてなかったのでしょうかね。
インターネットに見つけられる最高の動画版、あの日にかえりたい、「いま愛を♪」の発声が横口(橋幸夫)技法にして上手くなってる進化したユーミンどうぞ↓。