公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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一兆ドル企業の誕生は米国経済の折り返し点を示した

2018-08-03 07:08:55 | 経済指標(製造業)
追補


Apple becomes the first $1 trillion U.S. company


一兆ドル企業の誕生は米国経済の折り返し点を示した。

日経
《1996年12月、日本経済新聞は85年にアップルを追われていた創業者のジョブズ氏が、経営不振に陥っていた同社に舞い戻ることを伝えた。現在のアップルの始まりとも言える出来事だ。ファクトセットによれば当時の時価総額は34億ドルにすぎない。21年8カ月後、時価総額が294倍に拡大し、1兆ドルの大台に乗せるとは誰も考えていなかっただろう。》一部引用《米国の電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が17日付の米紙インタビューで、経営者としてのプレッシャーの中で「耐えがたい」苦悩のなかにいることを告白した。》朝日


アップルに限らず、人間の癖には期待値が実勢を上回っていても、気にしない期間がある。恋愛もそうだったと記憶している人もいるだろうと思う。
システム1の
19低い確率に過大な重みをつける。
という欠点のために、たまたま出会った異性を永遠に愛することは実は確率が低く子供ができれば愛の意味も変わってくるにもかかわらず容易に感じられる。


時価総額の正確な計算はどう頑張っても仮定の仮定であることは変わらない。市場実勢が一兆ドルを超えても今のところ期待値はやや上にある。実勢は実力よりも過大にあるいは過少に動くものだから、実力はうんと下回り始めていると言うのが折り返し点が見えたということです。

もしアップルの開発中の自動車が空を飛ぶとか世界を変えるほどのものならば、さらに二兆ドル 三十兆ドルの新たな期待を産むことだろう。そのような兆しはない。

日本は資本市場を相手としたサプライアの最先端で経験しているから、最終商品で勝てなくても部品で稼げる工夫をしてきている。変化に遅れたシャープが目立っているが、かつての日本の市場シェア第一の戦略を今も堅持しているマッチョなサプライアは日本電産くらいだろう。

世界制覇よりもスマートにネットワークで生き残る。その企業文化に適合したサプライアだけが生き残ることだろう。
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