回答
「暗号資産(仮想通貨)」とは、インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、「資金決済に関する法律」において、次の性質をもつものと定義されています。
(1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
(2)電子的に記録され、移転できる
(3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
代表的な暗号資産には、ビットコインやイーサリアムなどがあります。
暗号資産は、銀行等の第三者を介することなく、財産的価値をやり取りすることが可能な仕組みとして、高い注目を集めました。
一般に、暗号資産は、「交換所」や「取引所」と呼ばれる事業者(暗号資産交換業者)から入手・換金することができます。暗号資産交換業は、金融庁・財務局の登録を受けた事業者のみが行うことができます。
暗号資産は、国家やその中央銀行によって発行された、法定通貨ではありません。また、裏付け資産を持っていないことなどから、利用者の需給関係などのさまざまな要因によって、暗号資産の価格が大きく変動する傾向にある点には注意が必要です。
また、暗号資産に関する詐欺などの事例も数多く報告されていますので、注意が必要です。詳しくは、金融庁・消費者庁・警察庁による「暗号資産に関するトラブルにご注意ください!」をご覧ください(下記「参考」のリンクからご覧いただけます)。
持ち逃げできる。
※資金決済法の改正(令和2年5月1日施行)により、法令上、「仮想通貨」は「暗号資産」へ呼称変更されました。
平成29年4月1日から、「暗号資産」に関する新しい制度が開始され、国内で暗号資産と法定通貨との交換サービスを行うには、暗号資産交換業の登録が必要となりました。
【4月23日 AFP】トルコを拠点とする暗号資産(仮想通貨)交換所が、突如取引を停止し、推定20億ドル(約2200億円)とされる投資家の資金を保持したまま、創業者が出国した。同国の検察当局は22日、捜査を開始した。
交換所トデックス(Thodex)は21日、外部投資に対処するために5日間必要だとの不可解なメッセージを投稿した後、取引を停止。投資の詳細は明らかにしなかった。
トルコ治安当局は、トデックスの創業者ファルク・ファティ・オゼル(Faruk Fatih Ozer)容疑者がイスタンブールの空港の旅券審査を通過した際の写真を公開。容疑者の年齢は27歳または28歳とされる。渡航先は不明だが、現地メディアはアルバニアかタイに向かったと報じている。
トデックスは取引停止時、投資家39万1000人の資金少なくとも20億ドルを保持していたと報じられている。取引停止前には、仮想通貨の「ドージコイン(Dogecoins)」を他の取引所の4分の1の価格で販売するキャンペーンを行っていた。しかし、トデックスはこうした投資を凍結。通貨の売却や他の暗号資産への交換ができない状態となった。
民営デミルオレン通信(DHA)によると、検察当局はオゼル容疑者に対し、「加重詐欺と犯罪組織結成」の疑いで捜査を開始した。
トデックスはその後、ウェブサイトを再開し、「インターネット上のネガティブなニュースは真実ではない」との声明を発表。オゼル容疑者もツイッター(Twitter)への投稿で、「トルコには数日で戻り、真実が明らかになるよう、司法当局と協力する」と説明したが、自身の所在地や、取引停止の理由については言及しなかった。(c)AFP/Fulya OZERKAN