東洋経済より
「会見が長引くにつれて、桂田社長の返事が雑になってしまうケースが目立つようになっていきました。なかでも苦しい受け答えとなったのは、「波浪注意報が出ている中で出航する判断は間違っていたのではないか」と尋ねられたとき。桂田社長は「ごもっともでございます。“結果的には”ですね」と返し、さらに「安全管理がずさんだった?」と聞かれると、「“結果的には”そのような形だと思います」とコメントしました。」
まあ確かに人の感情を逆撫でする社長だった。マスコミはすぐにこういうものに飛びつくが、本当の原因は出航判断だけではない。船体を確認してからでも究明は遅くない。わかっていることから物語をつなぐためには、まず第一報の事実から情報が不足している。ここが知床遊覧船沈没事故の奇妙なところ。
消防は令和4年4月23日 13時50分(警察電話)以前の情報はない。これについてわかる範囲で
午後1時13分、
「今カシュニの滝だけど戻るのが遅れます」この時点では操船できると思っていた?次の無線と矛盾しないか?
午後1時13分、観光船から無線で連絡を受けた別の運航会社が海上保安庁に救助を要請しました。
午後1時18分、この船から直接「船首が浸水している。エンジンが使えない。救助を頼む」と海上保安庁に118番通報
午後2時55分には、観光船の運航会社から「KAZU 1から『船首が30度ほど傾いている』と午後2時ごろの連絡を最後に連絡が途絶えている」と海上保安庁に連絡があり
「午後1時18分、この船から直接「船首が浸水している。エンジンが使えない。」 この直後に沈没したと考えるべき。 会社がいつ事故を知ったのかいまだに明確になっていない。およそ30分事故情報を何らかの理由で抑えていた(無線の不備で知らなかった可能性もある)。さらにそれから55分後に海上保安庁に連絡。実際は他社から海上保安庁に連絡が入ったのが先。警察に誰が電話したのか不明。
118番通報 次のような場合に通報してください。
・海難人身事故に遭遇した、または目撃した。
・油の排出等を発見した。
・不審な船を発見した。
・密航・密輸事犯等の情報を得た。
な ど
以上の場合において、「いつ」、「どこで」、「なにがあった」などを簡潔に落ち着いて通報してください。