高浜原発3号工事計画補正書提出 関西電力、原子力規制委に
(2015年7月17日午前7時10分)福井新聞
関西電力は16日、安全審査が進む高浜原発3、4号機(福井県高浜町)について、3号機の設備の詳細設計を定めた工事計画の補正書を原子力規制委員会に再提出した。規制委の審査を踏まえ内容を修正した。4号機については今後提出するとしており、工事計画の認可やその後に規制委が現地で設備を確認する使用前検査は分離される見通しとなった。
工事計画では3、4号機共用の設備はどちらかに登録することになっている。4号機側に分類した放水口側の防潮堤に関し、関電は6月の審査会合で、地盤に打ち込んでいる杭(くい)の液状化被害を防ぐため地盤改良工事を行うと説明。対策の妥当性をめぐって規制委の審査が続いているため、準備が整った3号機の補正書を先に提出した。
3号機の補正では、規制委の指摘を踏まえ設備の設計方針の説明内容を充実し、設置場所などを追記した。申請書類は約4万5千ページ。3号機側の工事の完了予定は従来の11月から変更していない。
関電は今回の補正書について「一通りの技術的な説明は盛り込んだ」としている。先行する九州電力川内(せんだい)原発をみると、工事計画の補正書の再提出から1カ月以内に認可を受けている。ただ、共用設備を登録する4号機の工事計画や使用前検査に合格しなければ、3号機は再稼働できない。
関電は2基の工事計画について2月と4月に補正書を提出している。4号機の再提出には放水口側の防潮堤の審査が決着することが必要で、関電は「今後の審査を踏まえ、準備が整い次第再提出したい」としている。
2基の再稼働をめぐっては、福井地裁が4月に運転差し止めを命じる仮処分決定をしており、異議審などで覆らない限り効力が続くため、関電が想定する11月の再稼働は不透明な情勢となっている。
(2015年7月17日午前7時10分)福井新聞
関西電力は16日、安全審査が進む高浜原発3、4号機(福井県高浜町)について、3号機の設備の詳細設計を定めた工事計画の補正書を原子力規制委員会に再提出した。規制委の審査を踏まえ内容を修正した。4号機については今後提出するとしており、工事計画の認可やその後に規制委が現地で設備を確認する使用前検査は分離される見通しとなった。
工事計画では3、4号機共用の設備はどちらかに登録することになっている。4号機側に分類した放水口側の防潮堤に関し、関電は6月の審査会合で、地盤に打ち込んでいる杭(くい)の液状化被害を防ぐため地盤改良工事を行うと説明。対策の妥当性をめぐって規制委の審査が続いているため、準備が整った3号機の補正書を先に提出した。
3号機の補正では、規制委の指摘を踏まえ設備の設計方針の説明内容を充実し、設置場所などを追記した。申請書類は約4万5千ページ。3号機側の工事の完了予定は従来の11月から変更していない。
関電は今回の補正書について「一通りの技術的な説明は盛り込んだ」としている。先行する九州電力川内(せんだい)原発をみると、工事計画の補正書の再提出から1カ月以内に認可を受けている。ただ、共用設備を登録する4号機の工事計画や使用前検査に合格しなければ、3号機は再稼働できない。
関電は2基の工事計画について2月と4月に補正書を提出している。4号機の再提出には放水口側の防潮堤の審査が決着することが必要で、関電は「今後の審査を踏まえ、準備が整い次第再提出したい」としている。
2基の再稼働をめぐっては、福井地裁が4月に運転差し止めを命じる仮処分決定をしており、異議審などで覆らない限り効力が続くため、関電が想定する11月の再稼働は不透明な情勢となっている。