こんにちは、秋田・地ビール 湖畔の杜レストランORAEのミミです。
今日はお味噌汁について書きます。お味噌汁ってなんであんなに美味しいのだろう・・・と思います。
それもほんだしとかそんなダシではなく、しっかり煮干でとったダシで頂くお味噌汁の美味しいこと!
ほんだしのようなダシと天然のダシってなんであんなに違うんでしょうね。
小さいときに母が手抜きしてほんだしを入れたお味噌汁を出すときがあったのですが、一口入れただけで、こんな作られた味で食べれるか・・・と、「今日のほんだしでしょ」と言って生意気に食べなかった記憶があります。母は私のその味覚の鋭さに驚いてほんだしと煮干の両方を使ってとった場合、ほんだしに気づくかを試したりしていましたね・・・。勿論気づきますよ、そりゃ。母、驚嘆という感じで、その日から我が家からほんだしは消えました。。。
さてさて、寒いとき、また朝一番にお腹に入れるお味噌汁の味は、本当に五臓六腑に染渡るという感じです。
その美味しさはグルタミン酸のダシの旨みと、お味噌汁のアミノ酸と具の美味しさが相まって、こんなに完成されたお料理ってあるかしら・・・という感じです。
私たち人間はアミノ酸がないと体が機能しません。糖分も同じですが、そのように人間の体にとって不可欠なものを味覚として美味しいと感じる事で、体は切らさず私たちにその栄養分を摂取させようとしているわけです。
本当に天然のダシの味って最高ですよね。。。お味噌汁も発酵食品で、その元がたんぱく質ですから、アミノ酸も生成されていて、旨みに充分寄与していることと、発酵の過程で出る香気成分がまたお味噌汁の味わいを引き立てるわけです。煮返したり、時間のたったお味噌汁が美味しくないのは、この香気成分が揮発してしまう事も関係していると思います。
具には色々な定番の組み合わせがありますが、たとえばお豆腐とネギ、わかめ、油揚げの組み合わせ、じゃが芋とわかめ等・・・その他なんでこんなに美味しいの!っていうのが、しじみやあさりのお味噌汁ですよね。
あのダシがグルタミン酸に貝類のコハク酸が相まって、「あなた達、天才よ!」と思わず言ってしまいたいくらいのコンビネーションを見せるんですよね。。。
カルキ臭や塩素臭のしない天然の水に煮干を入れて、生くささが出ないように愛情込めてダシをとり、具はあまり火を入れすぎず、味噌は仕上げに入れてグラグラしない・・・「出来立て、はい、どうぞ」。
こんな風に愛情込めて、お味噌汁を作ってあげられたら、私は一杯のお味噌汁が本当に弱っている人の心を癒す力があると真面目に思っています。
お味噌汁ばんざい~!です。